点数 23・自摸符と平和加符


いおさん 投稿日:2004/04/13(Tue)

こんにちは、浅見先生。

 ちょっと御意見を伺いたいのですが、最近ツモ符の必要性について考えています。とういうのは、いっそのことツモ符を無くしてしまおうかなと思っているのです。前にも申し上げましたように、僕は符計算が非常に好きで、符が邪魔だから無くそうというのではなく、主にピンヅモの問題を解決しようという試みからです。

 結局、ピンヅモの正当性が議論されるのは、ツモの2符があるからです。じゃあ、いっそのことツモ符を無くしてしまえば、こんな問題もなくなるかと。それに、この二符を無くしたところで他の所にそこまで影響が出るとは思えません。

 小さい影響があったとしても、ピンヅモ問題を解決できることと比べれば、無視してもいいぐらいだと思います。符の中でも最も歴史のあるものを無くしてしまうことになりますが、こちらの方が合理的かと(と言うと、符を無くしてしまうのが一番合理的だと言われてしまいますが)(笑)


あさみ 投稿日:2004/04/13(Tue)

こんにちわ、いおさん

 いいところに着眼されました。ピンヅモの問題を解消する方法として一案と思います。実はこれは10年ほど前、草場さんというゲーム研究家が提案しています。しかし新たに次のような問題も発生します。

 食いタン・サンシキ・ドラ2をピンフ手でツモアガリした場合、これまでは20符(符底)+2符(ツモ)=22符、切り上げて30符の六翻(場ゾロ含む)=4000オール or 3900オール(親)となります。

 しかしツモ符ナシですと、20符の六翻(場ゾロ含む)で2600オールとなります。この点をどう解決するかということですね。

>符を無くしてしまうのが一番合理的だと言われてしまいますが)(笑)

もちろんその通りかと。(^-^;


いおさん 投稿日:2004/04/13(Tue)

お返事ありがとうございます。

草場さんが既に言われていたのですか・・・微妙(笑)こちらの「七転八倒」や百貫雀さんのページを読んであまり良い印象を持っていなかったもので・・・^^;

先生がご指摘された問題ですが、個人的にはそれはツモ符を無くすことによって生まれる問題というよりも、符を常に切り上げてることが問題のように思えます。

なぜなら、3900オールが2600オールに下がるのは大きな違いに見えますが、本来ならこれは22符の計算であり、2816オールであり、2600オールというのは本来に近いより近い点数なのです・・・などと言っても人間は感覚で話す生き物ですので、実際3900点下がっているわけですから文句は言われますね。

解決方法は二つです。一つはこれはまたラジカルですが(個人的にはかなり好き)、符を全て四捨六入にしてしまおうかな、と。そうすれば現行の点数計算の丼勘定的な側面も修正できます。これだと本来の清算法によって打ち出される点数に近くなります。この場合ですとツモの二符があろうとなかろうと2600オールですね。

二つ目のアイデアは平和加符です。これもビビリます(笑) そもそも僕は平和加符という存在は非常に嫌いでした。(だから採用してませんでした)なぜなら700点を1000点に釣り上げるためだけに誕生したみたいだからです。

 しかしこの平和加符の存在理由を見直し、元々平和は鳴いても良かったことも考え、鳴き平和には食い下がりとして十符与える、ということです。これはもちろん、今のようにロンしたら十符だけどツモったら二符などというような曖昧な点はございません。

 常に十符。そもそも現行ルールはツモピンがあるのに(関東)、食い平和にはツモ二符をつけ(つまり平和と認識してない)、ロンの時だけ平和型だからといって十符はどこかおかしい感じが。この問題も解決でき、上記の状況では無事、3900オールとなります。

・・・かなり長くなってしまいましたが、いかがでしょうか?ちょっと革新的すぎるかもしれませんが、ルールを変えるというのは常にそういうものだと思って(笑)


あさみ 投稿日:2004/04/13(Tue)

こんにちわ、いおさん。

ちと感心した。レベルが高い。

 例に出した食いタンをピンフ形でツモアガリするケース。もちろんピンフ加符を導入すれば解決する問題。それを承知の上で、「この点をどう解決するかですね」とレスしました。

 云うなら「どこまで考えたうえでコメントしてるのかな?」という感じ。まさか即答で、ピンフ加符の回答が返ってくるとは思わなかった。ルールをよく勉強している。

四捨六入式は計算シンプル化の流れに逆行するので賛成できませんが、ルールの整合性という観点からの一案と。

>ちょっと革新的すぎるかもしれませんが、


ビビらないで(^-^;、革新度を、もっともっと高めていただきたい。

>草場さんが既に言われていたのですか・・・微妙(笑)

良いこともいっぱい云っているので。(^-^;

関連ページ
平和自摸平和加符


いおさん 投稿日:2004/04/15(Thu)

浅見先生、こんにちは。

いやはや、全て御承知の上だったとは・・・m(_ _)m

しかし、先生からのお誉めのお言葉、物凄く嬉しかったです。恐縮です。勉強と言っても、ほとんどはこちらと「らすかるの家」で学んだものです。これでいい気にならず、更なる勉強に励みたいと思っています。

それはそうと、もし本当に平和加符で問題が解決できてしまうのでしたら、何故誰もこれをやろうとしないのですか?やはりツモ符をという歴史のある符を無くしてしまうことに対する抵抗でしょうか。それよりツモピンの矛盾(アリの場合はツモ符がつかない特例を認めること、ナシの場合は理論的にはロンとツモの点数が逆転してること)を抱えたままよりはいいと思うんですがねぇ・・・

四捨六入式については、先生が賛成しかねるのも理解できます。しかし、良く考えてみると、一概には計算シンプル化の流れに逆行してるとも言えない気がします。それは何故なら、オール切り上げと四捨六入(もしくは四捨五入、切り下げなど)は端数をなくすための同レベルの手法だからです。一見、オール切り上げ/切り下げの方がシンプルに見えますが:

切り上げの場合  22符〜30符=30符 >8符の範囲
四捨六入の場合 26符〜34符=30符 >8符の範囲

つまり、十符単位で考えますと、一つ一つが受け持つインターバルが違うだけで、インターバル自体の幅は全く同じです。結局、十が基準か、五が基準かの違いだと思います。数直線上で考えますと、四捨六入は切り上げのインターバルを右に(+の方向に)4ユニット動かすことになります。

これに加え、一般麻雀をやっている人は(すなわち一通り符計算ができる人は)、どこを基準にして符を繰り上げようと、符の計算自体は変わりません。切り上げですと「10を超えてるか」、四捨六入ですと「5(もしくは6)を超えてるか」の違いだけです。

逆に、符計算ができない人はオール切り上げだろうが、四捨六入だろうが、元になる符を計算できないわけですから、違いはありません。

長くなってしまいましたが、唯一、オール切り上げの方が単純だと言えるのは、なんとなく端数処理の基準が10の方が5(または6)よりも簡単「そう」ということだけだと思います。心理的なものですね。公道の速度制限で、「60キロ」の方が「66」キロよりも多いのと同じ理由です。しかし、この「なんとなく」の差が「難しくなった」と感じてしまえば、捨て牌を選ぶ方が百倍難しいと考える次第です。

また符計算が「できる」人と「できない」人のほかに、「なんとなくできる」人がいます。この人達は符計算はできないけど、「ピンフじゃない門前聴牌は40符」、「カンしたから50符ぐらいにはなっただろう」という人達です。

こういう人達には四捨六入式はちょっと難しくなってしまうかもしれません。何故なら「ピンフじゃないからリーのみで1300点じゃないの?」と疑問を抱いてしまうからです。四捨六入の場合、中張牌の暗刻が一つあっても繰り下がりで30符です(門前ロン)。特に、30符と40符の間は符計算がほとんど必要ないので(平和か平和じゃないか)、「複雑になる」と思われるかもしれません。

が、しかし!!こういう人達は本当は50符なのだけど、40符だと思ってしまってる人達です。(ちゃんと分かってたら符計算「できる」人)符計算の一割未満のことしか把握してないのに、その一割の中で「複雑になる!」と言われても・・・と、思ってしまう僕は駄目なのでしょうか?符計算が難しいのは分かります。ですが、現実として一般麻雀では必要です。つまり、覚えなきゃなりないわけです。そして、覚えた人であれば、オール切り上げか四捨六入かは同じ用なもの・・・という結論です。


あさみ 投稿日:2004/04/15(Thu)

こんにちわ、いおさん

>もし本当に平和加符で問題が解決できてしまうのでしたら、>何故誰もこれをやろうとしないのですか?

 う〜ん、たぶんそこまでの気はないということかも....

 四捨六入式ですが、これは現在のオール切り上げ式の前に行われていた計算法です。
#いおさん提案の方式とは、少し異なります。

 それが面倒というので、現在のオール切り上げ式に移行しました。それをまた以前の計算法に戻すというのは難しいと思うのです。