国際公式麻将協会というところから、「中国麻将大会を開催する」という招待を頂いた(現在の中国(中共)では「麻将」と表記する)。
ぜひ会場で会いたい方もあったが、時間の都合がつかないので不参加とした。そりはいいとして、この案内にあった「国際統一ルール」という表現がいまいちひっかかった....
もちろんう「国際統一ルールになることを目指す」という主旨だとは理解しているが、ルールの整合性/普遍性からいって、どう考えてもこれが国際的な統一ルールになるとは思えない。
日本でも麻雀ルールは千差万別。それは中国でもおなじこと。地域によってじぇんじぇん違う。これでは全国規模の麻将大会などできない。そこで数年前、中国行政の肝いりで出来たのが、この中国統一ルール。いや、この部分はすごい。日本の文部省の役人に爪の垢でも飲ませたい・・・・。
統一ルールを作るために識者を集めて委員会をつくるとしても、日本だと意見が錯綜してちっともまとまらない。中国でも委員会みたいなものを作っていろんな人の意見を聞いたが、そもそも政府のやることだから強引な面もある。あれよあれよと言う統一ルールなるものができてしまった。
過去のしがらみにとらわれず行政肝いりで作られたルールだけあって、いいところも一杯ある、っていうか、σ(-_-)の考えと一致しているところが結構ある。(^0^)
いわく。
符計算がない。親と子の点数差がない。王牌がない。1雀頭4順子なら嵌張・辺張アガリでもピ
ンフになる。親がアガっても連荘はない(一荘16局固定)等々。
しかし統一ルールとするために、中国全土のルールをできるだけ公平に取り入れようともした部分がある。そこで中国各地のルールのゴッタ煮にみたいな物になった気がしないでもない。
前にも紹介したが、なにせアガリ役が80以上もある。とてもじゃないが、覚えきれない。まぁ暗記などしていなくても、アガれば何か役が一つや二つは自然にできている。またよく出来るアガリは、だいたい決まってもいる。
おまけに8点縛りなので、なんでもアガればいいというものでもない。8点縛りは日本流でいえば、二翻縛りという感じ。しかしメンタンピンだって、計6点なのでアガれない。いくら何でもこれはキツい感じだが、なにせ役が多いので日本麻雀ほどキツくもないようだ。
中国麻将だからドラはないが、花牌はある。8枚もあるから、けっこうインパクトがある。門前ロンとか門前ツモという役はある。しかし2点とか4点がささやかにプラスされるだけで、「門前」ということ自体は重視されていない。その反面、ツモアガリをきわめて大きく評価している。そのため門前・副露に関係なく、同じ手でもツモアガリするとロンアガリの倍額以上の得点となる。
パソコンソフトでも最初から万全なものはできない。そこでまずは統一ルールなるものが出来ただけでヨシとしなければならないか。しかしこの段階のものを「国際ルール」と喧伝するのは、ちと言い過ぎのような気がする。やっぱり中国統一ルールぐらいにしてほしい。でないと純麻雀を世界統一ルールと称するぞ。(^-^;
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