単純に、をポンした人がの単騎マチ状態だった場合、テンパイとして認められるかどうかという問題。これは単騎でという順子を3つチーしているという場合、あるいはをカンしてペンマチ状態という問題も同様である。
で 中国麻雀ではどうであったかといえば、そもそも中国麻雀には、流局したとき互いの手を見せあっこして点棒をやりとりするという発想がない。当然
それに関係したルールも存在しない。つまり アガることができなかったテンパイなど、たとえ役満であっても何の意味もないという発想である。もちろん麻雀が日本に流入した当時は、日本でも同様であった。しかし第2次大戦後、ノーテン罰符というルールが普及した結果、こういう形が問題になるようになった。
で、何がノーテン/何がテンパイといっても、一翻縛りやら偶然役(海底ツモや嶺上開花など)、あるいはアガリ牌が存在しているかいないかなどで、いろいろな意見が異なっている。また麻雀団体などでも団体によって、ある形がOKだったり不可だったり、様々なルールが採用されている。その中でもっともスッキリしている=トラブルも起きないとうのが、「門前牌のみが判断対象」というルール。
門前牌というのは、打牌可能な手牌の意味。当然 手牌ではあってもチーポンカン(含・アンカン)した牌は打牌できないので門前牌ではない。つまり副露牌はいっさい考慮しないので、ポンの単騎も有効なテンパイということになる。ただし3副露して、残った手牌4枚がぜんぶだった場合、これは門前牌における未槓子(みカンツ)*状態なのでノーテンとなる。
このルールは某BBSのオフ会とか、某サークルで採用されている。あとまだ採用しているグループがあると思うが、普及度としてはまだマイナーのようである。しかしノーテン罰ルールを採用している場合、これがもっとも明快でトラブルが生じないルールなのでお奨め。
※未槓子
他牌と連接不可能な手の内の同一牌4枚のこと。未槓子は対子二組、あるいは暗刻一組と単張と解されることはない。槓仔(かんこ)と称されることもあるが、槓仔の場合は 456 555 のように手牌中での4枚使い状態を指すことが多い。
|