Rule 規則 

   
(25)打牌優先


規則no.24PKルールのコラムの中で打牌優先という表現を使った。そしたら、「そんな言い方、聞いたこと無い」というメールをもらった。う〜む、たしかにおっしゃる通り。なにせσ(-_-)も初めて使った.....(笑)

 いちおう一般麻雀の自摸優先というルールの反対表現として使ったのだが、実はもともと麻雀に自摸優先などいう表現自体がない。

  一索二索三索一萬二萬三萬二筒四筒九索九索九索西西 ドラ西

 ドラ2枚持ちであるが、待ちが悪い。しかし一筒を引けばチャンタ・サンシキ。そこまで行かなくても五筒でもひけば両面待ちとなる。ドラ2あれば、チャンタまで行かなくても悪くない。そこでダマにしていたところ、上家が三筒を切った。もちろんアガれない。そこでツモをしたところ、これも三筒だった。となれば、「ツモったんならアガっとこか」ということになる。

 門前ツモであれば、どんな手だって文句無しにアガリはOK。しかし完先麻雀のプレーヤーには、このようなケースでのツモアガリが気に入らなかった。

 もちろん完先麻雀でも、門前テンパイでのツモアガリはOKというのが一般的なルールではある。しかしこのケースのように、いまロンアガリできなかった人間が、次の瞬間 同じ牌でツモアガリすると、なんだか釈然としない。

 そこで完先麻雀では、「捨て牌してから次巡に入る」というルールが登場した。こうすれば、プレーヤーがツモをした段階では、まだ同巡ということになる。すると上記のようなケースでツモった三筒は、上家の三筒と同巡内の牌(選択アガリ)となり、ツモアガリできないということになる。

 しかしこのルールもいっぺんに普及したわけではない。完先麻雀でも、「門前でのツモアガリは、無条件にアガリOK」というごく普通のルールが行われていた。そこで完先麻雀でも、、そういうルールでやる場合、これを自摸優先「ツモゆうせん(ツモアガリはすべてに優先、というほどの意)」と呼ぶようになった。

 ま、それはそれでいいけれど、PKルールのコラムを書くとき、完先麻雀の「捨て牌してから次巡に入る」というルールを一言で表す適当な表現が無い。そこでこれを自摸優先という表現に対して、打牌優先と表現しただけ。

 んなわけで、「そんな言い方、聞いたこと無い」という読者の疑問は、まことにごもっともな話。(^-^;

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