研究室no.29PKルールの末尾に
「※文章の中で「暗刻で確定してる」という感じで「確定」という表現を使っているところがある。実はルール的には正しくない表現。しかしまぁ、分かりやすさ優先ということで....」
と書いた。
するとさっそく、「白などを暗刻にしていれば役が確定していると思います。どうしてルール的に正しくないのでしょうか」という主旨のメールを頂いた。そいで返事を兼ねて、こちらへ書かせて頂くことにした。
たとえば次のような形、一般論として大三元が確定していると表現する。
しかし などを引いてきたとき、人によって、あるいは状況によって や などを切るかも知れない。ここで「(を切るかを切るかは別として)ここから三元牌を切る手はない」というのは、単なる戦法論にすぎない。つまり手が変化する可能性がある以上、大三元はおろか 小三元だって確定していないことになる。
すなわち確定とは、プレーヤーの意志で動かすことの出来ない状態を指す。そこで百人が百人 かを打つとしても、三元牌を打ち出すことが出来る形である以上、ルール的には大三元が確定していないのである。
むかし「四暗刻が確定したと言えるのは、どのような状態か」という問題を作ったことがある。返ってくる答えは、たいてい「四暗刻を単騎待ちしたとき」
この解答は間違いではないが、それは上例の「ここから三元牌を切る手はない」と同じで、少々不完全。ルール的な解答としては、「独立牌による4暗刻を、独立牌の単騎マチでリーチしたとき」ということになる。
またリーチをしなくても「四暗槓した時点」で、やはり四暗刻は確定する。 「四暗刻の四槓子」などというのは不可能に近いが、あくまでこれはルール上の話。とにかく1人で暗槓を4回行えば、間違いなく四暗刻は確定する。
四角四面に云えば、もう一つある。それは「四暗刻のアガリが確定したとき」。下記のような手をアガったとき、一般麻雀ではダブル役満となる。
ロン
しかし昔σ(-_-)が会員であった麻雀団体や純麻雀では、どちらか一方の役満貫しか認められなかった。この二者択一でσ(-_-)は大三元を選び、それが認められたので(この時点で大三元が確定)四暗刻は消滅した。すなわちアガリに四暗刻以外の選択肢がある場合(たとえダブル役満貫でなくても)、四暗刻のアガリとして認められた時点で四暗刻が確定する。
リーチでロン
リーチ、ジュンチャン、イーペーコーとも取れるが、もちろん高点法により四暗刻のアガリが認められる。しかし要点は他の選択肢がある場合、アガリになる前には何が認められるか不確定ということ。もちろんこれはルール上の問題に過ぎないけれど、いちおうルール的な意味の確定とは、そういうことと云うことで。
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