“ 酒のカン ”は単なる語呂合わせで、話にはまったく関係ない。m(_ _)m
“ チーカン ”とは、痴漢ではなく吃槓、ポンカンは“ 槓 ”である。
ポン
が出れば明槓できる。もし嶺上牌がなら、続けて小明槓できる。その嶺上牌がかなら連槓開花で、中国麻雀なら満貫クラスのアガリとなる(中国統一ルールでは採用されていない)。中国麻雀では、この上に三連開花というのもある。三連開花となると役満級のアガリだ。
2連続槓くらいなら誰だって何度も経験がある。σ(-_-)も同様だ。しかしそれでアガったことは一度もない。3連続となると、槓したこと自体一度もない。それでアガれば役満級というのもナットクだ。
いずれにしたって連続槓は問題ない。しかし吃に続いて槓すること、石並に続いて槓することは出来ないことになっている。これは次のような理由による。
ポン
現時点、どう考えてもノーテン。このときチーポン後の槓がOKであれば、ここでをチーしてを暗槓、嶺上牌でを引けば、チーした段階ではノーテンの人が嶺上開花することになる。
チーしたあと不要牌を1枚切って聴牌する。その後、アガリになるというなら話は分かる。しかし明らかにノーテンの状態から1枚も不要牌を切らず、いきなりアガリになるなんておかしいじゃないか、というのでチーカン/ポンカンは禁止されている。しかし問題ないとされている連続槓だって、実際には次のようなケースがある。
スタートがの大明槓、嶺上牌がか、そこで続けてを暗槓してを嶺上開花。
鳴いた時点でノーテンであったものが、不要牌を1枚も切らずに嶺上開花してしまうという点ではおんなじだ。このようなケースが黙認されているのは、手牌を第三者が見ることは出来ない=の大明槓で引いた牌がなのかかなのか確認しようがない、という盲点があるからだ。
※もちろんの暗槓を宣言した時は、を4枚見せなければならない。しかしの大明槓で引いた嶺上牌が何であるかは、見せる必要はない。
チーの例では、嶺上からを持ってきたと主張できない。つまりチーの段階でノー聴であったことは明らかである。
しかしの大明槓の例では、大明槓の時点でノーテンであったかどうか確認のしようがない。それがチーカン/ポンカンは不可で、カンカラカンはOKとなっている理由である。
数年前、オーストラリアで世界麻雀選手権が行われるという話があった。参加費が百万円というのもすごかったが、優勝賞金は1億円というので話題を集めた。実際、そんな大会が出来るのかいなと思ったが、よく調べてみると甘い計画....
参加者が100人いれば、それだけで1億円。そいつをそっくり賞金に回す。180人も集めれば、8千万円が運営費やら経費に回せる、ということだったらしい。結局、参加者が思うように集まらずポシャった。
オーストラリアで何日にもわたって開催されるとなれば、参加費のほかに滞在費/旅費などで、もう百万円はかかる。特に日本からの参加者に期待していたらしいが、バブルがはじけた日本、そんなバブリーな大会に参加する物好きはいない。
そんなわけでバブリー大会は一とん挫した。ま、そりはいいとして、問題はそのルール。中国、アメリカ、日本のゴッタ煮のようなワケワカメなルールであった。しかしいくつかユニークな点もあった。その中の一つが中国流のチーカン/ポンカンOKというルール。
※バブリー大会では、「チーロン/ポンロンOK」と表現してあった。これは“
チーしてからカン、それでロン(アガリ)となるのもOK ”という意味で、要はチーカン/ポンカンと同じ事。
正直な所σ(-_-)はどっちでもいいのでどうなっても構わないが、ひょっとして将来は日本麻雀もチーカン/ポンカンもOKとなるかも知れない。
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