Personal analyze 諸分析 .

    (5)ツモ・ロン比率


RT麻雀におけるツモ・ロン比率を調べてみました。
方法は、2番会議室の過去ログ検索により、判明した数名の有志の報告を集計しました。なお同一人による場合は、最新のもののみ計算対象としました(「ログ」は2番会議室のログナンバー)。

ログ HN ロン ツモ ツモ率
2076 227 119 346 34.39%
2277 290 126 416 30.29%
3302 360 186 546 34.07%
3745 258 119 377 31.56%
5354 1187 531 1718 30.91%
5555 348 169 517 32.69%
5569 334 152 486 31.28%
6321 417 225 642 35.05%
総計 3421 1627 5048 32.23%

 このツモ率(標本値)に対し、母比率pを99%信頼区間で区間推定すると
     0.305<p<0.339 (99%信頼区間)
 かなりバイアスのかかった標本集団ですが、これ以外には参考とすべきデータがない以上、これでやるしかありませんでした。(^_^;

 なお、この信頼区間の意味は、この不等号で区切られた範囲内に母比率pが確率99%で含まれるという意味ではありません。念のため。

 また私自身の個人的データでは、(まだ半荘18回分しかありませんが)、ロン41回ツモ20回(ツモ率32.79%)であり、上記値ともそんなにずれていないので、上記結果を微力ながら支持するものと考えました。

 誰かがテンパイした後に、抑制を効かせずに、無選択に牌をドンドン切って行くと仮定すると、アガれる可能性は、自分のツモ番のツモアリ1に対して、残り3家の捨て牌による3というのが、最も単純な説です。すなわち、ツモ対ロン=1対3です。

 しかし考えて牌を切っている場合、ある程度、放銃を回避していますで(勿論、逆の事もありますが)3の比率が2にまで下がっているのでないか、また、他の人が放銃してくれないので、代わりにツモってしって、ツモの比率が高まっているせいも、あるのではないかというのが、今回、検証されたデータから、私が推察した事です。

従って初心者ではないレベルのプレイヤーの場合、「ツモ対ロンは、約1対2」というのは、かなり広い範囲で成り立つのではないでしょうか(スーパープロ級同士の戦いだと、ツモあがりしか出現しないとか。うーん、な、わけないか。(^_^:) )

 しかしこう考察してくると、どっかのチェーンで上達曲線云々の話がありましたが、そのマージャングループのレベルを測る方法として、ツモ対ロン比率を調べるというのが、使えるかもしれません。

 すなわち、ツモ率25パーセントが、最も初心者レベルのグループであり、上達するに従い33パーセント前後でプラトーに達するが、その後の上昇は非常に緩やかなものになると考えられる。うーん、何かいちおう格好のついた結論が出た(かな)。

by 多摩(ターニア) <97/08/29>

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