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    (12)東1局問題[あがり点−順位]


東1局の状態:ツモ32、ロン50、流局18 (回数)

最終的にトップを取った人が、レトロスペクティブに見て東1局でどういう戦いぶりをしていたかを集計してみました。

ツモ者  16
被ツモ親   1
被ツモ子  15
ツモ計  32

「ツモ者 16」の意味は、この対象半荘100回中、ツモあがりが 32回発生し、そのうち16回のツモアガリの方が、半荘終了時点でもトップであった事を示しています。

ロン者 15
放銃  7(東1局振り込んでも、延べ7人の方がトップをget)
第3者 28
ロン 50

1人聴牌
2人聴牌
3人聴牌
4人聴牌
被1人聴牌
被2人聴牌
被3人聴牌
流局計 18

このうち、東1局にアガリのあった82回(32+50)を対象に、少し掘り下げていきます。
東1局の点数 1位 2位 3位 4位 合計
0000〜 1999 10
2000〜 3999 19
4000〜 5999
6000〜 7999 14
8000〜   17 33
小計 31 20 15 16 82

直感的に表を眺めると、2000点未満のアガリをすると、最終的に3位4位になる率が多いような気がします。2000点以上4000点未満の点数ですと、あがりに関係なく、順位が均等に割れています。満貫以上あがると、トップ率が多いような気がします。

ではそれを確かめてみましょう。
順位と点数はそれぞれ方向性を持っている数字になっていますから、単純なm×nの分割表の検定では、失敗しますので、累積χ二乗検定を使うのが、良いと思われます。

StatMateでは、サポートされていない手法なので、手計算になります。と、言い訳みたいになりますが、計算の簡便性のため、2×2の分割表に少し結果をまるめて考えてたいと思います(結果の方向性としてはたぶん間違ってはいないと思いますので)。

東1局の点数 1+2位 3+4位 合計
0000〜 3999 13 16 29
4000〜 38 15 53
小計  51 31 82

2×2分割表のχ二乗検定を行います。

     82×(|13×15−38×16|−82/2)^2
χ2=−−−−−−−−−−−−−−−−−−=4.67
        29×53×51×31

自由度1のχ二乗分布のパーセント点は、
 χ2(1,0.05)=3.84
 χ2(1,0.01)=6.66
ですから、上記のχ二乗値は、有意水準5パーセントで有意です(1パーセントでは有意ではありません。)

 したがって、東1局の取得点数が、4000点未満の群と4000点以上の群では、1+2位を取る率に、統計的に有意な差が存在していると言えます(有意水準は5パーセント)。
 しかし元に戻って考えてみると、最初にたくさんの点数をアガったものが、上位をとりやすいというのは、実は当たり前の結論なのであった。(^0^; 
したがって比べるべきなのは、2000点未満の1翻手をあがった群と、アガらなかった群とのトップ取得率の差ですよね。m(_ _)m  (続く)

by多摩(ターニア) <97/10/20>
P.S:急きょ作成しましたので、検討不足の点についてはご勘弁下さい。

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