Other stone 他山石 

    (9)手仕舞いのパターン


三萬四萬六萬六萬七萬二筒四筒五筒六筒六筒七筒三索七索   ツモ白  ドラ白
 これは、麻雀新聞(H14.2.10・319号)に掲載されていた問題(出題・阿部レッスンプロ)。

 状況は東の1局、西家の10巡目。234か678のサンシキが見えるタンピン系。手格好として文句のつけようがない。なのに、ここで翻牌のドラを掴まされたんではさすがにギャフンだ。さてどうすべぇということになるが、回答は六萬切りとなっている。

 うん、別に六萬切りでも構わない。それはいいけど、回答には一言、「六萬切り」とあるだけで、何のコメントもない。スペースの都合もあるんだろうけど、これじゃあ、回答であって回答じゃない。やっぱり「何切る」は「これこれ、こういう理由で」という出題者のコメントが欲しい。

 σ(-_-)の感覚では、これは典型的な手仕舞いの型。一見良さそうに見えても、道中の半ばを過ぎてまだ三上聴。仮に234のサンシキに的を絞って、このあと5,6巡で有効牌を引きまくっても、聴牌するのは15,6巡め。

二萬三萬四萬六萬六萬二筒三筒四筒五筒六筒七筒三索四索白

 たとえこんな聴牌になっても、残り1,2回の摸打しかない状態で、白は打てんだろう。そこで白をツモった段階で、思い浮かべるのはこんな聴牌。

二萬三萬四萬六萬七萬八萬四筒五筒六筒六筒七筒八筒白

 要は最後にドラ単騎にでもなって、なんとかノー聴罰でも貰えれば儲けものという感じ。そこで先に4面子を完成させるため、たぶんσ(-_-)は七索でも切る。ひょっとして、もう1枚白でも引けば少し色気も出て手筋も変わってくるけれど、まぁ、それはなりゆきの話。いずれにしたって、最初に白をツモった時点で、ほとんどアガリは見込めない。そこで自ずから手仕舞いとなる、というのがこんな手に対するσ(-_-)の発想。

 もちろん闘い方は人それぞれ。白をツモ切りしてしてもいいし、15巡目にタンピン三色を聴張ってから切るのもいい。それはそれでいいけれど、とにかくそういうプレーヤーの意志がコメントされていないと、何切る問題としては消化不良だ。

前へ  次へ  目次へ