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    (6)ここで何切る


 先日、麻雀してたら、ちと面白い手になった。

東2局:原点:子(西家)、ドラ北、中盤(東1は X さんが千点のロンアガリ)

三筒三筒六筒七筒八筒九筒六索七索七索八索九索九索八萬

 ここへ七筒ツモ。さぁ、ノータイムで切れ。

 私の実戦からとった手であるが、「何を切るのが順当か」とか、「マジョリティ回答は**だろう」などという話をするつもりはない。言わんとするのは私なりの麻雀観。もとより麻雀観は人さまざま。ある選択肢の考え方に百の異論があっても不思議ではない。である以上、意見の違いなどはじぇんじぇん気にしないで話を進める(^0^;

 一つの可能性としては、まずは八萬切り。これはサンシキを見切ってしまうが、展望としては八索を引いて六索切り。次に六筒九筒を引いたら両般高も、というところ。そのあとドラ北を引いたら北単騎だとか、七対子もにらむという話もあるが、ここではそこまで突っ込まない。

 いずれにしても、これはこれで問題ない。問題はノータイムで八萬を切ったとき、そこまで展望して切ったのか、ということ。そこまで展望しての八萬切りであれば、この後、どんなに裏目ってもそれは麻雀。

 いろいろな可能性が頭をよぎり、数秒も迷った末に上記の展望に達して八萬を切ったのであれば、結果はどうあれ初級麻雀。ノータイムで切れと言われてとり敢えずポツンと浮いている八萬を切っただけと言うなら、結果がどうあれ、それはドンジャラ。

 九索切りは一般高を見切ってあくまで678 or 789のサンシキ狙いというところ。その展望でノータイムで切ったのならばもちろん麻雀。数秒迷っての九索切りは中級麻雀。それ以上迷っての九索切りは初級麻雀。しかし少なくとも九索切りにドンジャラはない。

 七筒ツモ切りは、678/789のサンシキ目もイーペーコー目も残しつつ、今後の様子を見るというところ。問題はその展望にいつ達したか。ノータイムでそう判断し、ツモ切りしたのであれば、それもポリシー、それも麻雀。数秒かかれば、初中級。

 九筒切りはイーペーコー目を残しつつ、サンシキは678に決め打ちというところ。678のサンシキとすれば、このあと六萬七萬引きの七筒 or 七索切りという感じ。九筒切りの段階でいきなり今ツモった7筒がブラリとなるのが、ちと怖い。しかしノータイムでの展望打ちであれば、それもまた麻雀か。迷った挙げ句の九筒切りは初中級。ノータイムでも展望無しの九筒切りはもちろんドンジャラ。しかしノータイムなだけ初級よりまし。きっとあなたは強くなる。

 人により、まだ選択肢はあるかもしれん。しかし“何を切るのが順当か”という話ではない。ポイントはその前にある。さてみなさん、ノータイムで展望を持って切られたでしょうか(^0^;

PS:σ(-_-)は九索を切った。すると次巡、ツモ七萬。うむ、と思いながら打七索。さてこの後、どうなるかと思っていたら、数巡後、下家があっさりアガってジ エンド。


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