ある新聞の何切る問題。
持ち点とか順位とか、何も考えなくてもよいという状況で次の手。
            ツモ ドラ
問題を見て「回答は 切りになっているだろな」と思った。解説を見ると、やっぱりそうだった。ほいで「このあと、嵌 を引けば 切りでリーピンドラ1。 引きなら を切ってリーチ・ドラ1。 引きなら 切りでリーチピンフ」というようなコメントがついていた。
そりゃ 切りなら、そういうことになる。しかしこれは手順でも打ち筋でもなく、単なる手牌の整理法。一言で云うと、面白くもなんともない。。。
別に 切りは間違い、なんて云うつもりはない。間違いとか手筋がどうのこうのという事とは別の問題だ。
凧と麻雀はアガらなければ話にならん、とは云うものの実戦では必ずしもそうではない。いわゆる“なりゆきで打つ”こともよくある。そしてここで を打ち、そのあと嵌 でも引いたら を打ってリーチピンフ、 引きなら を切ってリーチ・ドラ1、アガリは最高で3900(子のリー・ピン・ドラ1) or 5200((子のリー・ピン・ツモ・ドラ1)なんてのは、単なる“なりゆき”。
“じゃあお前ならどう打つ”と云われれば、かなり高い確率で を打つ。別に将来嵌 のマチになったとき、その吊りだしを考えてのことではない。第一、この手を嵌 でリーチする気などハナから無い。
を切ったあと、嵌 を引けば、そりゃ を切って に受ける。しかし先に、  でも引けばとりあえず嵌 の仮り聴。 引きを待ってドラ単リーチ、最低52ねらい(子ロン)、 運よく先に ツモなら感激リーチというところ。
最初の選択でうっかり ではなく を切ったとしても、ことは一緒。 引きならとりあえず嵌 の仮り聴、 引きでドラ単リーチ。
そいじゃあ 切りでもおんなじでは、と思うかも知れない。たしかに 切りで 引きならその通り。しかしその場合、 暗刻引きにロスが出る。どうせ嵌 は期待してない。なら 暗刻引きも考えて を打つ。
別に“σ(-_-)の打ち筋はすごいだろう”なんてアホなことを云うつもりはない(よくありがちな手筋にすぎん)。しかし“なりゆきで打つ(こともある)”というのは、あくまで実戦での話。
云いたいのは、こういう特に状況設定のない何切る問題で、なりゆきの手筋を講釈しても始まらんのでは、と云うこと。おまけに嵌 を引いてドラ切りリー・ピンでは目も当てられん。。。。
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