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    (7)好牌先打


 今回は、プロ雀士の先駆け、小島武夫αプロの出題から(日刊ゲンダイH14.2.4)。何切る問題というより、好牌先打というち戦術論

三萬三萬三萬四萬二筒二筒二筒五筒六筒六索七索八索八索   ドラ七索

 10巡目の手牌、ここへ安全牌の西をツモ、さあどうする。

 どうするったって、σ(-_-)は西をツモ切りする。。。
 しかし解説では西を残して八索切りとするのが正着という。要するに好牌先打(こうハイせんだ)=切るのが惜しい牌でも早めに切る。その方が放銃の危険も少なくなるという主旨だ。

 うみゅう、云わんとすることは分からんでもない。しかしこの例はちとどうかなぁ...八索を切ったあと七索でもツモったら、身体窮まるのでは。。。

 これは実戦からとったそうで、 このプレーヤーも西をツモ切りした。すると12巡目に七筒を引いた。そこで八索を切ったら、親満(黙聴)に放銃してしまったという。しかしそれは結果論....七筒ではなく五索八索を引いて四萬切り、あるいは七筒を引いても状況によって、やはり四萬切りを選択していた可能性もある。

 好牌先打の主旨はともかく、あまりにも例題の形が良すぎてしまった感じだ。

※解説には“南3局、リードの局面なので”とある。あひぃ、そんなことは解説ではなく、出題に書いておいて欲しいと思ったが、それならガードを固める意味で八索切りも多少分からんでもない。しかしそれでも、そんな大事な局面で身体窮まる可能性がある選択はσ(-_-)の好みではない....

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