Other stone 他山石 

    (3)勝ち組麻雀


 某所で食事をしたら、そこにスポーツ新聞がおいてあった。さっそく広げて麻雀コラムを探す。おお、あったあった。タイトルは「馬場裕一プロの勝ち組麻雀」。(ン?、馬場さんって、どこのプロ団体に所属していたっけ?....)などと思いながら中身を読む。

 だいたい何切るというと、ただ問題が掲載されているだけ。しかしこのコラムの問題は、全部、プロの実戦譜から取っているのが特徴だ。その日は長村大というプロaの実戦譜が題材となっている。まず例題として、こんな手が載っていた。

四萬 ドラ
 ここでのツモがドラの七萬。馬場プロαの解説によれば、ここで長村プロaは少考したのち、八萬を切ったという。うん、なるほど、これはシャープだ。ドラ入りのピンフにもドラポンにも柔軟に対応できる。σ(-_-)クラスのヘボッチだとひょいと七筒を切りかねない....(~-~;

 その後、長村プロa三筒九筒と引いて即リー、下家からの九索でロンアガリしたという。見事々々と言いたいが、一つ気に入らない。考え考え打つなら誰だって八萬を切る。少考してから八萬切るくらいなら、ノータイムで七筒切りのほうがまだマシだ。プロlだったらノータイムで八萬を切れ。

 とまぁ、ここまでは前振り。ここで出題されているのは次のような手。

 ドラ

 ここへドラの一筒をツモった。さて長村プロaは何を切ったでしょうか?というのが今回の問題。

 何を切ったでしょうかと云ったって、特に状況に問題がないなら五萬七萬しか切る牌はない。まさか二筒 or 三筒を切ったんじゃあるめえなと思いながら、別掲してある解説を読む。するとそこには「長村プロaはノータイムで七萬を切った。次に四索を引いて一筒 四筒でテン。一筒でロンアガリした」とあった。

 おひ、打か打かは人によって違うことがあるかもしれないが、いずれにしてもどっちかしかない。となればノータイムでそれが選択できたかどうかが問題のポイントということになる。しかしノータイムなんてのは上級者なら当たり前の話。別に注目ポイントになることじゃないと思うが。

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