「天秤にかける」という表現がある。「天秤」というのは弥次郎兵みたいな形をした昔の秤(はかり)。↓こんな格好してる(幾つになっても絵がヘタだ(笑)。
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この左右の水平になった部分(皿)に重さを比べたい物をおく。とうぜん重い方が下がる。そこで物事をどちらかに決めかねるとき、どっちが自分にとって好都合か考えることを「天秤にかける」という。
この「天秤にかける」が、最近は「二股をかける」という意味で使われることが多い。別にいいけど、「二股をかける」は両方に手をつけている状態。「天秤にかける」は行動の前、「二股をかける」は行動中の状態を表している感じだ。
「二股をかける」と同じような感じで使われているのが、「保険をかけておく」という表現。これは「本命のほかに、2番手にも手を打っておく」という意味で使われている。どっちかをゲットしようという「二股をかける」とは、ニュアンスが違うような気もするが、ま、男女のことは何でもアリとしておこう。(笑)
で、何が言いたいかと云うと、研究室No.17「黄金の聴牌」のこの手。
商品bP:
アガれば三色(サンシキ)か一般高(イーペーコー)、どちらかが出来る。最近、これを王手飛車と表現する。もともと王手飛車は翻牌のシャンポンの意味で使われていた。しかし王手飛車は「王手か飛車か」という意味だから、こういう三色 or 一般高の状態も、王手飛車と表現しても問題ない。しかしこの王手飛車状態、最近は両天秤とも表現されているようだ。
なんと呼ぼうと、これも別にかまわない。しかし以前σ(-_-)たちは次のような状態を「天秤にかける」とか「両天秤」、あるいは「天秤打ち」などと表現していた。
B級処分品:
どうも単純すぎていい例じゃない。しかし云いたい事が伝わればいいので、出来は無視してくれ。(^-^;)
ここへかdemo引く。誰だってを打つ。これで三色と一通へ二股かけた状態。こんな二股を掛けた打ち方を天秤打ちと表現していた。つまりどちらかへ変化可能な状態が天秤、あるいは両天秤状態。そこでアガリ牌によって役は変わるとしても、聴牌して手が確定しているものは両天秤とは呼んでいなかった。
もちろん表現なんて歳月と共にどんどん変わる。 そこで将来、商品1のようなアガリ牌によって役が変わるような聴牌形が両天秤と表現されるようになっても苦しゅうない。(笑)
とは云うものの、そうなってしまうとB級処分品のような手から三色と一通の天秤に構える表現が無くなる。そこで麻雀用語制定委員長としては(笑)、「天秤にかける」とは、いましばらく “聴牌以前の二股状態” での事にしておいて欲しいと思う次第だ。まぁ、別に“二股打ち”でもいいけんど(~-~;)
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