近代麻雀オリジナルに「噂の何切る」というコーナーがある。H13/2月号(VOL430)の手牌はこんな牌姿。
ドラ
打ち筋は人によって異なるとはいうものの、手役だとかドラだとかを考えたら選択肢は ぐらい。じっさい読者の回答を見ても、切り39%、切りが29%と圧倒的だ。
読者回答では 切りが分がいいが、σ(-_-)はを切る( 切りは、先き行き、ドラ切りの目が残る)。なんか馬場さんの解説と一緒になるが、次に嵌 でも引くのが理想。しかしドラを切る気はまったく無いので、引き牌によっては を連打する。
それはいいとして、 切り29%のあとに、 切りという回答が13%あったのにはちとびっくり。たぶん索子の嵌張形では不自由というので、嵌張索子を払って万子か筒子にくっつけ直す、ということなんだろう。
たしかに一発裏ドラ麻雀では、手役にあまりこだわらない傾向がある。しかしドラ入り三色の一上聴が望める状態なのに、両上聴に戻してまで三色の息の根を絶つというのは、どうもσ(-_-)の好みではない....(少なくとも“出るべくして”という手筋ではない)
とはいうものの、他山石ではなく、あくまで雀話。出題の手牌や切り牌の選択がテーマではない。云いたいのは他の部分の話。
この「噂の何切る」に日本プロ麻雀協会所属の崎見百合、横山明香という女子プロが二人、回答者として参加している。
記事に寄れば横山プロは先日のプロテストを合格した新進気鋭、崎見プロは、すべての役満貫をアガったことがあるという。これはすごい。σ(-_-)なんか、四槓子や天和はいうに及ばず、清老頭も緑一色もアガったことがない....
それはいいけれど、その崎見プロの回答ぶりが。。。
「さっそくですが、この手牌です」
崎見「・・・・百合、わかんな〜い!」
横山「せ、先輩?」
崎見「だって、だってぇ、パッと見、だと思ったんだけど・・・・」
「はい」
崎見「それだと が入ったとき、ソーズを切ってドラのくっつきになるじゃないですかぁ」
「はい」
崎見「それだったら、ソーズを先に切っちゃえ、と思ってぇ・・・・」
「では 切り?」
崎見「でも、でもぉ、三色も少し考えるし・・・・」
で迷ったあげく、結局を切る。ふーみゅ、選択もさることながら、男性だろうが女性だろうが、プロaはプロa。いくらなんでもプロaが「・・・・百合、わかんな〜い!」、「だって、だってぇ」はないだろう....
「パッと見、」の方が、迷ったあげくの 切りよりはるかにマシ。“ が入ったとき、ソーズを切ってドラのくっつき”でもいいじゃないか。。。
結局、崎見プロは切り、横山プロは切りを選択する。そして互いの選択を
岬見「切りは筋悪ると思うけれど、切りはまぁ、いいかな」
横山「ソーズ落としは実戦的だ」と褒め合って終わる。
前述したように、たしかに 切りは、先き行き、ドラ切りの目が残る。しかしそれは切りも同様だ。違うところは切りは、ちと手が不自由になるがサンシキ目をキープできる。切りは、自由度が大きくなる変わりに、サンシキ目を放棄することになる点くらい。まぁどっちも一長一短で、別に
「切りは筋悪る」なんて思えない....
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