Mahjan talk 雀話

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 あんまりそっちの方には詳しくないが、いま麻雀プロ団体はたしか4団体ぐらいかと思う。平均5、60人くらい所属しているとすると、いわゆるプロ雀士は全部で250人くらいとなる。しかし聞くところに寄ると、全会員ではすくなくとも500人くらいということらしい。雑誌などを見ると、このほかにツアープロとかレッスンプロ、あるいはフリープロという人たちも存在する。そこで全体では1000人を超えているのかも知れない。

 大好きな麻雀の世界で、プロがこんなに多く誕生しているとは、まことに喜ばしい。しかしこの麻雀プロ、いかにインターネット時代といっても、まさか麻雀プロトコルや麻雀プロバイダーの略ではない。どう考えても麻雀プロフェッショナルの略だろう。

 プロフェッショナルといえば、日本語では職業専門家と訳される。しかしなにかの職業についていれば、誰だってその職業の専門家。広い意味で言えば、八百屋さんは八百屋のプロ、大工さんは大工のプロ、床屋さんは床屋のプロということになる。

 しかし我々が一般にプロ棋士/プロ選手と言うときは、ゲームやスポーツなど職業以外の理由でその道をたしなむ多くのアマチュアが存在し、そのアマチュア連より抜きんでた技量を持つ存在をイメージしている。

 したがってある職業に従事する人が、いかに名人/上手と唄われ、自他共にプロ中のプロと称されることがあっても、職業以外の理由でその道を目指す多くのアマチュアが存在しないのであれば、それは敬称であってここでいう「プロ」とは意味合いが異なる。

 麻雀もその道をたしなむ多くのアマチュアが存在する。またゲームの性質上、囲碁や将棋ほど技量差が端的に現れないものの、トータル的には明らかな実力差が存在する。その観点から考えれば、「プロ雀士」が存在してもなんの不思議もない。

 しかし現在、プロ雀士の看板を挙げているプレーヤーの中に、とても「抜きんでた実力」の持ち主といえないプレーヤーが結構多く存在するという。どうしてこんなことがまかり通るか不思議だが、どうやら「実力差が端的には現れにくい」という部分が抜け道になっているらしい。

 たしかにゲームの性質上、短期ベースでは初級者相手に上級者が引けを取ることもありうる。そこで“見た目ヘッタッピ”、あるいは“とりあえずヘボ”でも、“実は強いんだ”ということでプロテクトされているらしい。

 しかしこれはまったく話が逆だ。プロ雀士である以上、“とりあえず負け”ることがあっても、“見た目うまい、実際強い”というのが当たり前。“見た目ヘタッピ”、“とりあえずヘボ”なんてのは、よくても麻雀プロパー、場合によっては麻雀プロパガンダとしか思えない。

 そんなプレーヤーを抱えているプロ団体、まさか麻雀プロダクション麻雀プロモーターじゃあるまいし、いったい何をプロデユースしようとしているのか理解に苦しむ。我々プロレタリアとしては、こんな現状には大いにプロテストしたい気持ちだ。

 第一、囲碁/将棋にフリープロ、レッスンプロなんていうプロは存在しない。日本棋院/将棋連盟に加盟できないようなプレーヤーは最初からプロフェッショナルとして相手にされないからだ。ではどうして麻雀では、フリープロなるものを名乗るプレーヤーが存在し得るのか。

 もちろんこれは既成団体に加入したくても出来ないからではないだろう。おそらく既成団体には、加入したいような魅力を感じないからだ。まぁ、それならそれでも構わんが、気になることが一つある。このフリープロの人たち、まさか“見た目ヘタッピ”、“とりあえずヘボ”ではないだろうな・・・ 

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