中国麻将(中国公式ルール)については一通りの知識はある。しかしじっさいにプレーしたことはなかった。いちど実戦してみたいと思っていたが、先日、名古屋でその機会があった。
※大阪における中国麻将の会の責任者・奥脇武敏さんがわざわざ来名され、ご教授頂いた次第。感謝 m(_)m
百聞は一見にしかずという言葉の通り、三歩高系と三色系の役、あるいは一通系の役との絡みなどいろいろ新鮮なおどろきもあった。しかし全体的には事前の印象通りでもあった。
中国公式ルールには親子の点数差はない。また王牌もない。1雀頭4順子であれば、待ち形に関係なく平和(ピンフ)となる。連荘もなければドラも無い。このあたりは高い合理性部分といえる。
その反面、80余もあるアガリ役の配分がかなりアンバランスだったり、全不靠(チェンプーカオ)とか、組合龍(ツーハーロン)など、
まるでアメリカ麻雀のKnitting(ニッティング)やCrochet(クローシェ)を彷彿させるような役が存在する。
全不靠(チェンプーカオ)=全部バラバラ(字牌1枚づつに、あとは筋牌)
組合龍(ツーハーロン)
日本では麻雀が伝来したとたん、ルールのあれこれをめぐってさまざまな論争が起きた。これは日本人が論争が好きということではなく、日本では最初からバクチではなく、ゲームとして麻雀を捉えていたせいである。その観点からいえば、紆余曲折はあったにしても、日本麻雀にはそれなりに70年の競技麻雀の歴史がある。
しかしσ(-_-)の知る限り、中国麻将には単発的な考証・検討はあったにしても、基本的にはあくまでバクチゲームとしての位置づけであり、競技ゲームとしての流れは希薄である。
それが行政の認識変換で中国の国民的ゲームとして表舞台にでることになった。そこで急遽、統一ルールが制定されることになった。しかしあくまで伝統的な中国麻雀観に根ざしたうえでのルール作成であり、それを踏まえた役の採用・配分となっている。そこで日本人の感覚では奇妙と思えるような役も多々採用されているわけである。
この辺りは日本と中国の麻雀観の相異というしかない。しかし中国統一ルールならまだいいが、国際公式ルールとまで称するのであれば、こんな役まで採用しなくてもいいのではという思いもする。
そこで中国麻将(統一ルール)全体としては、日本麻雀にない合理性と、日本麻雀以上の混沌との混在となった、というのがσ(-_-)が中国麻将に抱いた印象であった。
もちろん親子の点数差・王牌がない。待ち形に関係なく平和(ピンフ)などの合理性部分は大賛成である。というよりσ(-_-)は中国統一ルールができる10年も前から純麻雀では実践してる。また中国麻将では暗槓は開示しないが、むかし親しんだ台湾麻雀でも同様なので、違和感はまったくなかった。
まぁ、云いたいことは山ほどあるが、とりあえず体験記はこれくらいにして。
なんといっても中国麻将最大の特徴はアガリ役の豊富さ。日本麻雀の感覚で棒テンの役無しでアガっても、3つや4つの役はできてる。ただし8点縛り(日本麻雀の感覚では三翻縛りくらいに相当か)なので、3つや4つの役ではヘタにアガるとチョンボになる。メンタンピンイーペーコーだって、下記の手のロンアガリは7点しかないのでチョンボとなる。
これではタマランが、中国流の黄金の聴牌だってある。
でロンアガリすれば、メンタンピン三色(サンシキ)で14点、でロンアガリすれば、メンタンピン三歩高(サンプーカオ)で12点。いずれもおまけが24点プラスされるから、合計38点
or 36点のアガリである。
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