Mahjan talk 雀話

    (170)韓国麻雀事情


 先日、韓国麻雀連盟の人とお会いしたとき聞いた韓国麻雀事情など。

 麻雀は韓国ではチョーマイナーなゲーム。そして年配者と若者では、麻雀そのものが根本的に異なる。軍事政権の時代(1948〜1993)、ギャンブルは禁止。また日本文化の流入のようなものはいっさい禁止。それでも細々と麻雀は行われていたらしい。その麻雀は、索子を抜いて万筒字牌の3スート100枚だけでプレーする。→韓国牌

 日本では麻雀ケースに万筒索字牌を入れる4箱のほかに点棒用の小箱がある。しかしこの麻雀ケースでは、索子が入るべき箱に点棒が入っていた。入手した当時は韓国では索子を使用しないことを知らなかったので、索子を入れ忘れた牌を買ってしまった思った。(^-^;※聞くところによれば、3スート麻雀ではキャッシュ精算なので点棒さえ使用しないらしい。
 4人打ちであるが索子が無いので勝負が早い。当然、サンシキ/国士/チンロートー/緑一色など索子を必要する役は存在しない。残念ながら韓麻連の人も索子ナシ麻雀の点数計算法はご存じなかったが、たぶん場ゾロなしの二十二麻雀式か。

 金 泳三(キム・ヨンサム)大統領(1993-1998)の時代になって日本との交流がおおやけになった。ギャンブルが解禁されたわけではないが、若い人の中に麻雀を楽しむ人がでてきた。またインターネットを通じて日本式ネット麻雀もプレーできる。当然 その麻雀は日本式のリーチドラ麻雀。そこで現在 主流なのは、日本でも一般に行われているリーチドラ麻雀。もちろんカンドラもウラドラ、一発もある。しかし現在でも年配者は3スート麻雀をプレーしているという。

 といっても韓国には雀荘はない。そこでゲームセンターみたいなところで麻雀をする。ゲームセンターと云ってもインターネットゲームではなく、愛好者が集まってポーカーやカタンなどボードゲームを楽しむところ。そこに手積み卓を持ち込んで、麻雀も楽しんでいた。やがて自動卓があるといいというので ぼつぼつ買い求め、いまでは4卓あるそうだ。ただしその都度 購入したので、中国製や日本製など、種類はさまざまだとか。
 そんな状況のなか、3年ほど前 そのゲームセンターの社長やアクティブメンバーが中心になって韓国麻雀連盟が結成された。いまでは会員数100人くらい、アクティブメンバー50人ほどで毎週のように麻雀を楽しんでいるという。

 先般、来日したローエンさんとリアルさんとは、名古屋駅で落ち合ったあと、近くの雀荘「琥珀」でプレーした。どの程度に習得しているか分からなかったので、最初はとりあえず いつもプレーしているというルールで3ゲームプレー。時には赤牌アリでプレーするときもあるそうだが、基本的は入れないとか。なんの問題もなくプレーされた。摸打もスムーズで、長考などない。いや、実に感心した。
 さらに感心したのが麻雀用語。用語の中には“延べ単(ノベタン)”とか“形聴(ケイテン)”とか“ノー聴”とか、あるいは“流れ1本場”など、日本で独自に発生したスラング的用語がたくさんある。そんな用語をすべて知っていた。いや、知っていたというより自然に使いこなしていた。こういう用語は、すべて日本の麻雀サイトで習得したそうだ。

 これだけ打てるならと、せっかくなので3ゲームからはノータイム打ちでプレーした。これも まったく問題なく対応された。そのあと純麻雀も3ゲームプレー。純麻雀のルールは一般麻雀と違うが、よりシンプルなだけなのでルール対応は問題ない。
 得点計算法が少し異なるのでどうかと思ったが1回説明しただけで問題なく理解され、ゲームにまったく支障はなかった。懇親麻雀なのでゲームの成績は関係ないが、最初に純麻雀のメンバーに「今日の成績は、記録の対象にしない」と云っておいてヨカッタとだけ云っておこう....(^-^;

 ゲームを堪能したあと居酒屋へ移動して、看板まで麻雀談義に花が咲かせた。これがまた楽しかった。(^-^)V

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