(132)旺来麻将
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インターネットも便利になって、パソコンの前に座るだけで見知らぬ者同士が麻雀できる。インターネットを利用して行う麻雀なので、ネット麻雀と呼ばれる。またインターネットがつながっている状態をオンラインというので、オンライン麻雀とも呼ばれる。
しかしオンライン麻雀では長たらしいのか、日本ではネット麻雀という表現が優勢のよう。しかし中国ではオンライン麻雀という表現が一般的。
そのオンライン麻雀、中国語で旺来麻将と書く。日本語で読めばオーライ マショーだが、中国語で読めばウァンライ マーチァン(wang lai majiang)。※母音の上に「`」記号のついたo,aがあるが、σ(-_-)のPCでは出てこない。
#中身となんにも関係ないのに、肌も露わな美女が出てくるのは世界共通。(^-^;
旺来(ウァンライ)はもちろんオンラインの音写。そして可口可楽(コカコーラ)とか百事可楽(ペプシコーラ)の例もあるように、中国では音写するときに漢字の意味を勘案することがある。そして旺(ウァン)は盛んとか輝くという意味。調べてないので分からないけど、太陽(日)の王様(王)なので、「光り輝く」の意味なのかも知れない。
いずれにしても、旺来はオンラインの音写というだけでなく、“(人が)盛んに来る”という意味を含んでいる。うーん、なんとも絶妙な当て字。
この旺、日本では土旺日とか月旺日とかいうように、曜の代わりに使われることがある。曜は日ヘンに、ツクリが“羽”と“隹”。同類に耀(かがやき)とか燿(かがやき)という字があるように、曜も輝くという意味。そして日・月・星の総称でもある。日・月・星が輝くので、曜日の単位として使われる。つまり旺と曜は似たような意味があるので、曜の代わりに使われる。
曜は輝くという意味だけど、“羽”と“隹"の組み合わせであるツクリの部分は、古くは雉(きじ)の意。どうしてこれが輝くという意味になったのか、こっちも調べる気もないので分からない....(ひょっとしたら雉の羽が輝いているところから来たのかも)。いずれにしても羽には、単純に羽毛という意味の他に、美しいとか飛ぶという意味がある。
中国の神話にゲイという弓の達人の話がある。
現在、太陽は一つしかない。しかし神話の時代には10個あった。これが毎日、交代で、一つづつ昇っていた。ところがある日、太陽同士で相談し、10個いっぺんに昇った。とうぜん地上は熱暑地獄。
皇帝・堯(ぎょう)が臣下と善後策を相談すると、「わたくしめにお任せを」と名乗り出たのが弓の達人・ゲイ。外に出ると弓矢で九つの太陽を片っ端から射落とした。おかげで世の中は、また一つの太陽となったという。
このゲイ、漢字では羽の下に廾と書く(PCでは出てこない。市販のワープロソフトは無い字ばっか!)。つまりゲイの漢字に使われている羽も、見事とか飛ぶという意味を表す。
翡翠(ひすい)という青緑色のきれいな宝石がある。この翡翠にも羽という文字が含まれているが、この羽はカワセミという鳥の羽の意。カワセミの羽は青緑色でとても美しいので、は水辺の宝石とも呼ばれる。
このカワセミ、漢字では翡翠(かわせみ)と書く。青色の宝石の翡翠(ひすい)は、この鳥の名前からきている。※翡がオスで、翠がメス。
余談はさておき、明日という日は明るい日。(笑) そこで曜は1週間の単位を表すのにまことにふさわしい。ところが現在の中国では曜日は星期(シンチー)で表す。つまり日と月はポイされて星だけが輝く。そこで日曜・月曜ではなく、星期1・星期2と表現する。即物的で分かりやすいが、なんだかとっても味気ない(この前のサッカーアジアカップで中国人が暴れたとき、口の悪いヤツが、「中国の明日は夜しか来ない」と云っていた....)。
雀話のつもりが、なんだか雑談になってしまった....(^-^;
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JETRUG 投稿日:2004/09/09(Thu)
曜日の言い方ですが、これは色々ありまして、星期〜のほかにも、礼拝〜、周(もともとは週)〜という言い方があります。
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あさみ 投稿日:2004/09/09(Thu)
こんにちわ、JETRUGさん
なるほど。「周(もともとは週)〜」はまだ分かりますが、「礼拝〜」なんて言い方もあるんですか。
「礼拝1、礼拝2」の方が星期1、星期2よりずっと雅びな感じですね。(^-^)
#“日月星を礼拝する”と云うことかしらん(?-?)。
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