「蛙を釜ゆでにしようとしても、最初から熱湯にほうりこむと驚いて飛び出してしまう。そこで最初は水の中に入れ、徐々に温度を上げて行く。すると温泉気分の蛙はなにも知らずにいつかは釜茹でにされてしまう。現状の麻雀プロなんて、この釜茹でされている蛙みたいなもんだ」。
「プロ団体というのは、麻雀愛好団体の名前にプロという言葉がついているだけ」
「“技術もなければ収入もない”者たちをプロと呼ぶ。このことがまず世間一般に対するサギ行為ではなかろうか」
「仲間内で冗談半分に自分たちのことを“プロ”、“プロ”と呼び合うのはいい」
月刊プロ麻雀(銀星出版社)という専門誌がある。専門誌としてもっとも歴史が古いだけでなく、コミック全盛の現在、活字メディアとして貴重な存在。。その「プロ麻雀」に、先月から「こんなことって、あり?」というタイトルのコラムが登場した。
筆者は来賀友志(くがともし)さんといい、もと麻雀誌の編集長も手がけた方で、プロ麻雀界の内情にも詳しい。その来賀さんが、現状のプロという存在に対してするどい論評を展開している。
冒頭の言葉は、その「こんなことって、あり?」に書かれた来賀氏の文章。正直言ってまったく同感。
たとえば今月号の週刊ポ○トに、19と20の美人プロ姉妹が登場している。お二人とも日本プロ麻雀連盟の所属プロ。雀歴(2,3年とか)も年齢も若いが、そんなことをどうこう言うつもりはない。囲碁でも将棋でもそれくらいの年齢のプロはいくらでもいる。タイガーウッズなんか、20才で世界チャンピオンだ(関係ないか・・・)。しかしかのじょたちが本当に麻雀プロとしての力量があるのか、はなはだ疑問....
また或るメデァには、麻将連合(MU(ミュー))所属のツアー選手(MUのプロ試験に合格しなかったが、MUの試合には参加できるプレーヤー)が、「ツアーライセンスを取得したレッスンプロ」として紹介されていた。
ゴルフは日本ではかなりメジャーに普及しているスポーツと言って良い。そのゴルフで「ツアー選手」といえば、トップクラスの選手を意味する。「レッスンプロ」にしたって、ゴルフではヘタするとプレーヤープロよりレベルが高いプロがいくらでもいる。
MUのツアー選手というのが、ツアー認定選手という意味なのか、単にMUのプロ試験に合格しなかったプレーヤーという意味なのかよく知らない。しかしいずれにしたってプロ試験に合格しなかったプレーヤーには違いない。そのプレーヤーにまで**プロなどと紛らわしい名称をつける必要がどこにあるだろうか。なにかどこもかしこもプロ中毒にかかっているような気がする。
少なくともσ(-_-)の師匠は、「プロの雀力」で述べたような雀力を持ってみえた。プラス率に至っては、1万荘(一荘戦)レベルで、63%強をキープした記録が残っている。
その他にも同様の雀力を持ったプレーヤーは存在しているだろう。そこで時間はかかるとしても対局プロの世界も成立可能と思っている。しかし現状の麻雀プロの世界は、σ(-_-)が考えている麻雀プロの世界とは、かなりかけ離れた姿のようだ。来月以降も、「こんなことって、あり?」からは、目が離せない。
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