Mahjan talk 雀話

    (101)ある日の麻雀コミック


 麻雀コミックでは、奇想天外というか、信じられない打ち回しがよく登場する。逆に言えば、そういう現実にありそうもない打ち回しがコッミックの持ち味。そんな麻雀コミックで、h15/4月号の近麻ゴールドに載っていたとっても不思議な打ち回し。

 主人公Aと脇役Bの対局。
 東場、脇役Bがドラ東対子でチートイかトイトイ構え。5巡目、対面の主人公がドラの東を切って早いリーチときた。

 一萬北九索八筒東

 脇役、この東をポンしてトイトイ一直線。次巡、主人公がツモ切りした五萬もポンして、こうなった。

 一索二索二索六筒六筒二萬二萬  五萬五萬五萬 東東東

 五萬が通ったのを見て、脇役Cが打二萬。とうぜんそれもポン。

  一索二索二索六筒六筒  二萬二萬二萬 五萬五萬五萬 東東東

 (あとは一索を切るだけ)と思ったら、脇役Bは考える。(この一索は、アタリだろう)。そこでσ(^-^)は(そうか、二索を切って辺三索に受けるストリーか)と思った。そしたらBは六筒を切った...(へ....(@_@) )

 そりゃあ何切ってもいいけど、別に六筒だって安全牌じゃない。「一索四索と読み切ったから」というなら、二索切りでもいいんでは。第一、ここで降りる、あるいは回し打ちすると云うなら、どうして二萬をポンするんだろう....と、思う間もなく主人公が四索をツモアガる。

 二索三索二萬三萬四萬二筒三筒四筒九萬九萬九萬發發 ツモ四索

 たしかに一索はアタリだった。脇役Bは自分の読み and 打ち回しに満足を覚える....

 次局の7巡目、親である主人公がこの捨て牌。

 三萬八筒八萬三筒九萬中白

 このとき脇役Bは、こんな手。

 三筒三筒五筒五筒八筒八筒九筒南南西西東發

 ここへ九筒を引く。とうぜん東發を切ることになる。で、主人公が東ダブを余らせるのではと考えて發切り。するとこれが主人公に大三元にドスン。

 一萬一萬一萬白白白中中中發發東東

 東でも数え役満というすごい手。とうぜん脇役Bは「なにっ!」と驚く。もちろんσ(^-^)も一緒にアッと驚いた。(笑)

 といっても、世の中には配牌マジックということも結構ある。ましてやコミックとなれば何が起きても不思議ではない。しかしそのあとがまた不思議だった。

 コテンパテンになった脇役が、ゲーム後、主人公を出入り口まで追っかけてゆき、「なんでだッ、なんで・・・!」と負けた原因を問いつめる。(おひおひ....)

 すると主人公いわく。
「俺が234のサンシキをアガったとき、あンたは一索を切らずに降りた。あれを打っていれば、あンんにもその後、勝負手のチャンスが生まれていたんだよ」

 そこで脇役Bは悟る。「受けに回る弱さ、バランスの悪さ。今の俺、そのものじゃないか・・・」 いや、まったく同感だ....

 やっぱりあの六筒切りは、回し打ちじゃなくて降りたんだった。あそこで二萬をポンした上、危険牌の六筒を切って降りるというんじゃあ、誰が考えてもちとどうかな。

 しかし不思議なのは、脇役Bが一索を止めて六筒を切ったことを、どうして主人公が知っていたんだということ。ひょっとしたら脇役Bが一索を見せて、「へへえ〜、僕ちゃん、一索を止めたもんね〜」と見せたんだろうか。いや、まさか....

 すると主人公は透視能力をもっている事になる。う〜ん、それならぜったい負けないのも不思議じゃないな。こんな能力、σ(-_-)も欲しいと、ホントにうらやましく思った。

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