K場さんがご意見を変えられたのは結構なことですが、根本的なところがまだお分かりになっていないように思えます。
たとえば囲碁の場合(別に将棋でもいいんですけれど)、ある局面で最善手、あるいは適手を選択するという場合、Aさんは一瞥しただけで、Bさんは10分ほど考えて同じ結論に達し得るとします。
これぐらいの技量差があると、AさんはBさんクラス数人を同時に相手にして多面打ちすることも可能です。すなわちいろいろな局面においてAさんがBさんよりコンスタントに短時間で的確な判断を下せるとしたら、Aさんの技量はBさんより上と考えられます。これは麻雀とて同様です。
「ポンチーカンは、実際のんびり考えてはいられずに、一瞬の判断が必要」というところまでは、ようやくご理解頂いたようです。実際、なにか悪意でもない限り、わざとのんびり考えるプレーヤーはいません。
それがのんびりと思えるような時間が掛かかってしまうのは、それだけ時間を掛けなければ、的確な判断を下せないと言う雀力しかないということです。すなわち毎回、短時間で適切な判断を下し続けるのは、「難しい判断ではない」どころか「難しい」のです。
その判断をコンスタントに短時間で的確に下す度合いが成績に反映され、初級者/中級者/上級者の区別となって現れるのです。
>ただし私が見落としていたこともあります。それは「慣れ」です。
K場さんは、この明らかな雀力の差を、慣れの差という表現に置き換え、自分が初級者であることは認めたものの、あくまで「麻雀には初心者はいるが、初心者以外はみなある程度打ち慣れれば同じである」と強弁してみえます。
しかしK場さんはこの対局に臨む前、「麻雀なんて千ゲームも打てば誰でもプロ並み」と力説され、かつご自分も雀歴30有余年の中で千ゲームをはるかに凌駕するだけのゲーム数もこなしていることも表明されました。すなわちK場さんは、自らプロ並みと表明されているわけです。
そのK場さんが、今回(自分の提唱した)K場理論を活用することもできない自他共に認める初級者であるとおっしゃるのであれば、「ある程度打ち慣れて、K場理論を生かせるようになる為には、いったい何万ゲームを消化しなければならないという事になるのでしょうか。
|