1997年12月の話。その年最後の麻雀会ということで、ちょいと気合いが入っていた。もちろん目標は優勝だ。
第1回戦、順調に得点を重ね、2位のM○Nさんと3600差のトップ目でオーラスを迎えた。そのM〇Nさんがラス親のとき、幹事から「あと5分です」と声がかかった。その瞬間、M〇Nさんに2900の直撃をくらった....(T_T) 3600点のリードが一転2200点のビハインド。しかし まだ誤差の範囲内。残り時間から云ってアガリトップの状況。まだチャンスはある。
親となったM〇Nさんがアガっても時間切れによって最終と思われる局が始まった。と M〇Nさん、いきなりポンチーを連発して喰い仕掛けの速攻で来た。ムムムと思うまもなく、すぐによそからアガリ牌が出て「ロン!、1500点」
万事窮す!と思ったら、幹事が「あと1分あります」。なんと、あまりの速攻に時間が残ってしまったのだ。(おお〜、首の皮1枚残ったぞ。しかしこの点差3700をいかにしてハネ返すか・・・・・) 注:積み場の無いルール。
直撃なら2000点で問題ない。しかし相手はそんなに甘くない。目指すは、最低でも40符四翻(場ゾロ込み)のツモアガリ。配牌を見たら、ドラがらみの123の三色の影が見える。うん、これしかない!。
しかし終盤にさしかかっても両向聴(リャンシャンテン)のまま手が伸びない。もう完全な立ち枯れ状態。かといって喰い仕掛けでは2000点のデバサイ以外、逆転は不可能。と思ったが、もう一つわずかな可能性があった。そう、3人ノーテンの1人テンパイという手。
残りわずかなツモ回数に追われ、デバサイ
or 1人テンパイという僅かな可能性にかけて、上家のを「チーッ!」。この必死さが天に通じたか、すぐノドから手が出る嵌を引いて でテン。
(よし、後はMONさんがを打つだけ....)と思った瞬間、引いたのは・・・。
(嗚呼、これでデバサイも無くなった・・・。あとは1人テンパイに賭けるだけ...)と思いつつ、をツモ切る。そのとたん、MONさんが迫力のドラ切り。(ううむ、彼もテンパイ勝負にきたか....) これですべてが終わったと思った瞬間、重要なことに気が付いた。
(お、いまこのツモという事は、何もなければ余が海底。それがなら海底/三色/ドラ1の千・二千、中国麻雀なら海底撈針(ハイテーラオツェン)という満貫手じゃないか....)
2巡後、クイっとツモった指先には、いとも見事な純銀の針がキラリ〜ン☆....
ド〜〜ン!(MONさんが椅子から落ちる音)*ホントに落ちた(^-^;
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