●第3回戦 起家より、財前 K場 別人 H和
○東1局0本場 ドラ
南家・K場さん
ツモ 捨て
配牌
2
3
4
5
6
7
北家H和、切りリーチ
8
9
10
11
12
13
14
上はK場さんの摸打である。好形でない配牌3向聴で、ドラはない。タンヤオへは遠く、456の三色と萬子の一通の可能性が少し。6巡目にやっと形が整ってきたとはいえ、まだ2向聴。
この手順の正解は何々などというつもりはない。しかしこの配牌からを落としていく手順では、中盤に入った段階で手詰まりになりやすい。を早めに処分してを残し、中盤でを安全牌として切り出しながらタンヤオ三色がらみで進むのが妥当ではなかろうか。手が進まないのに中張牌を貯め込んで手作りしていくのは危険が大きいと思う。
この局、H和さんが別人さんから5200出アガリ
ロン
○東2局0本場 ドラ 親(東家) K場さん
12 二二三三四五七八3)5)345 1 1
13 1
1
14
二 四
15 二二二三三五七八3)5)345 3 七
16 二二二三三五八3)5)3345 白 白
ツモ 打
配牌
2
3
4
5
6
7
(西家H和、切りリーチ)
8
9
10
11
12
13
14
15
16
結果流局 H和・財前、2人聴牌
○東3局 1本場 ドラ
北家・K場さん
ツモ 打
配牌 三四四五5)6)6)125南発中 八 南
2 三四四五八5)6)6)125発中 1)
発
3 三四四五八1)5)6)6)125中 7 中
4 三四四五八1)5)6)6)1257 4)
1)
5 三四四五八4)5)6)6)1257 六
八
6 三四四五六4)5)6)6)1257 1) 1
7 三四四五六1)4)5)6)6)257
ツモ 打
配牌
2
3
4
5
6
(南家H和、切りリーチ)
7
7巡目、南家・H和さんがリーチ、一発でドラの嵌張をツモる。
ツモ
2000:3900 +300、
観戦者のM○Nさん、「フリーの馬鹿ヅキおやじか、おまいは(笑)」
東1局から、6、7、6巡目。 3局連続のリーチで来るH和さん、乗りまくっている。
○東4局0本場 ドラ カンドラ
そしてH和さんの親。 西家・K場さんは、
ツモ 捨て
配牌
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14 リーチ
15
16
5)
17
で、親のH和さんに振り込み
H和さんの手牌は ???
9600+R1000 ダントツになった。
○南1局2本場 ドラ カンドラ 裏ドラ カン裏
南場に入った。しかし1本場は流局し、南入。H和さんが25500点浮いている。
以下、財前 -0.6、別人 -8.8、K場 -16.1の順。
南家・K場さん
ツモ 捨て
配牌
2
3
北 北
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
K場さんとしては手作りが要求されるが、期待できる配牌ではない。ドラのツモを考えた七対子、あるいはやを暗刻にしたいところか。ここで別人さんが攻めに出る。
西家・別人さんのアガリ
ツモ ドラ
リーチ・ツモ・リンシャン・ドラ3、ハネ満である。 3000-6000
+ 600。
う〜む、七対子に限らず、別人さんの攻め手には対子系が多い。
○南2局0本場 ドラ
親(東家)K場さん。何としても連荘しなければ3連続ラスになる可能性大。
ツモ 捨て
配牌
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
染め場。H和さんが萬子、財前が索子で露骨に染めている。別人さんは七対子か。
終盤に入って誰も副露がないことから対子場の可能性が高く、場に見えていないドラの南が誰の手にあるのかが問題。
珍しく(財前の)上家・H和さんが少考。迷いか。メンホンかメンチンのテンパイであろう。しかし多門張で迷う人ではない。とすれば・・・予感。じっと息を殺して待つ。無言で打ち出すH和さんの打牌に力がこもる。ドラ!
「ロン」、財前が手牌を倒す。H和さん、アガリを確認する前に「はい、8000点」
「いえ、ハネ満。12000点です」
ロン
「う〜む」H和さんの表情に翳りが。実は、このときのH和さんはメンチン2ペーコーに取るか、メンホンチートイの単騎にとるかの選択だった。
○南3局0本場は流局連荘。
○南3局1本場 ドラ 北家・K場さん
ツモ 捨て
配牌
(1巡目にH和からドラのが出るも鳴かず)
2
3
4
5
6 、7、8、9、10 ツモ切り
11
12、13 ツモ切り
H和さんが先行していたが、別人さんと財前のハネ満で3者が接近。
H和+10.3・財Z+5.2・別人+3.8・K場 -19.3の順。
H和さんは前局わたしへドラ打ちの余韻が残っているのか、視線が別人さんをノーマーク。わたしは別人さんに目が釘付け。張っているのかどうかわからないが明らかに来ている。リーチをかけないのは・・・。H和さんがを切る。
「ロン」、別人さんの声。意外そうなH和さんが別人さんの手牌を見る。
ロン
親のジュンチャン・ピンフ11600。逆転!
以後、3コロ模様になったが、オーラス、南家の財前があがって浮く。
ツモ
1300-2600 + 900 + R1000。
終局: 別人 +30.6・財前 +8.9・H和 -6.1・K場
-33.4
3回戦が終了し、くしくも別人さん、H和さん、財前が1回づつトップを取って浮き、K場さんの3連続ラスとなった。
K場さんに誰よりも早く好形の聴牌が入ることはなかったかもしれない。しかし聴牌が遅い。そして手作りを見るかぎり、配牌での構想がない。事実上の戦いが終わったと3人は思った。
K場理論はいわば基礎戦略だ。特に間違ったことは言っていない。しかし満貫などアガろうと思ってアガれるものではない。また南場で満貫をアガってトップ目になったといっても、そのあと軽く流して勝てるなどという単純なものでもない。
しかしそれよりも、これまでの戦術論に対してK場理論の優位性を力説したことを発端に始まったこの戦い。そのK場さんがなぜK場理論で打たなかったのか、あるいは打てなかったのか、それが知りたい。
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