My Battle 七聴八闘

    (26)配牌マジック


 配牌で大物手が一上聴、二向聴くらいで入っていることを「お化けがはいった」という。ではお化けというくらいの大物手はどれくらいを云うのかといっても、そんな基準は特にない。

 この前、純麻雀のサークルで、早い巡目でのタンピンサンシキ、あるいは門混一通など、満貫、跳ね満が連発した。化け物と云うほどではないけれど、そんな手を5,6巡目でアガられるのは、ちとショック。

 すると同卓していた中Cさんが思わず一言。「あ〜あ、俺にもそんな配牌マジックみたいな手が来ないかなぁ」

 いや、まったくその通りというので、みんな思わず笑った。こりは面白いというので、ついには昨年の純麻雀サークルでの流行語大賞に選ばれた。(笑)

 別にお化け配牌マジックにアガリ点の境界はない。いずれも漠然とした願望の話。4巡目に満貫をアガってもお化けだし、それが役満であっても配牌マジックといっていい。

 そいでも配牌で満貫の一上聴や二上聴くらいでは、化け物という感じはしない。化け物と云うなら、最低でも跳ね満、倍満。場合によっては役満ぐらいの手の感じか。となれば配牌マジック最低満貫、うまくゆけば跳ね満クラスの配牌か。

 まだ未成年、たしか19才のとき、高校時代の同級生、鶴見(仮名)の家で麻雀した。そのとき、ある局の配牌がこれ。いまでもはっきり覚えている、というより忘れようとしても忘れられない理由がある。

   一索一索七索八索九索七筒八筒九筒九筒一萬三萬七萬九萬 ドラ七索

 いまなら(おおっ、配牌マジック!)というところだが、そのときは古式ゆかしく、(おぉ、夢か現(うつつ)か幻か、これはぜったいモノにするぞ〜)と思っただけ。

 第1ツモは字牌だったが、これは何牌だったか覚えていない。その字牌を残して九筒を切った。どうして九筒を切ったのか。すくなくとも雀鬼流を気取ったわけではない事はたしかだが、その理由は覚えていない。ただ、(九筒を残しておけば一般高(イーペーコー)の可能性があるけどな)と思ったことは覚えている。

 たぶん九筒を切ったのは、チャンタをカモフラージュしようと云う漠然とした気持ちなのか。それだけなら字牌をツモ切りしても同じようなものだが、きっと九筒の方が効果があるとか、聴牌したときに字牌の方が安全牌というくらいの気持ちだったんだろう。しかしいずれにしてもこれが運命の分かれ道だった。

 第2ツモが八筒
 内心(くそ〜)と思った。一瞬、(九筒を引き戻すかもしれないから、ここで字牌を切っておこうかな)とも思った。しかし七筒を引いたら振り聴となる。それに九筒を引き戻すといっても、可能性はかなり低い。そこで結局、八筒をツモ切りした。

 と、3巡目のツモが九筒。(゚0゚) 頭に血がカーッと上った。(ふんなバカなっ)と思いながら、ツモ切り。すると4巡目のツモが、まさかまさかの辺七筒。もう目の前が真っ赤になって、何もみえなくなった。内心、(なんて俺はバカなんだ、バカバカバカ....)と思いながらツモ切りをした。

 5巡目、上家が八萬を切った。もう頭に完全に血がのぼっているから、無我夢中でチーッ!(_ _; かねて用意?の字牌を切ってテンパッたら、下家が二萬をツモ切りした....(゚0゚)

 「ロンッ」と云って手を倒すと、下家が「お、はやっ」とびっくり。「ジュンチャン・サンシキ・ドラ1で満貫」というと、「そんないい手が入っていたのか」と二度びっくり。もちろんそのときのメンバーに、アガリ手と捨て牌を見比べるような腕の奴は誰もいない。

 σ(-_-)もこんな大ミスしたアガリだなんてことは云いたくなかったので、「ふん」と云っただけで特に返事しなかった。しかし内心は、(こんなアガリがあっていいものか)と泣きたい気持ちだった。ああ、いま思い出しても腹がたつ....(もちろんσ(-_-)のヘタさかげんに)

 それからン十年、σ(-_-)の頭の中には、この悲惨な記憶が焼き付いている。そいでAを切ったあとでBを引いたとき、Aの引き戻しを期待してBを抱いているような打ち方が、他の人よりパーセンテージが多いかもしんない。(笑)


江場/heba    日付:2003/01/09(Thu)

 浅見さんの配牌もすごいけど、私がこれまでに経験したので一番は以下の配牌です。もちろん、地和や人和になったような聴牌しているものも含んでの話です。

 東東西北白白發發發中中四索四索 ドラ四索

 これは昔の話で、学校で遊び仲間たちと手積み卓でのことでした。
 そのため「こいつら積み込んだな」と腹を立て、何が出ても鳴かず、上がらないでやろうと決めました。なぜそう思ったのか今思うとよく分からない。(笑)

 第2ツモ白でイーシャンテン、第4ツモ中で大三元四暗刻の聴牌。そこでリーチをかけて東が出ようが四索が出ようが見逃して、流れとなりました。(笑)

 最後に開けて見せて、積み込んだと思われる奴らの顔を見ていたのですが、彼らは本当に驚いておりました。

 考えてみたら彼らは大学院生で麻雀なんてほとんどやらない連中で、研究室の実験のあいまに時間つぶしでやってた麻雀なので積み込むも何も、そんな技術は無いはずでした。

いや〜、よけいなことを考えて千載一遇の配牌マジックを潰してしまったというおそまつ。(ーー;)

しかし、他の皆さんのイチオシの配牌マジックも聞いてみたいですね。


  NORIT 日付:2003/01/09(Thu)

 浅見先生、江場さん、こんにちは。(^^)
 長らく打ってると、いいこともあるもので、私のこれまでの最高の配牌マジックは下記です。一昨年の夏ごろだったかな、某所のRTででした。

親で配牌が一萬二萬三萬三萬三萬四萬四萬四萬五萬五萬六萬八萬九萬九萬
あと一枚は確か記憶では、七筒八筒だったような?
 待ちは悪いながらも、ダブリーをかけ5〜6順でツモりました。しかもウラドラが三萬だった。(^_^;) (数えヤクマンはなしだけど)。同卓していたカリ○さん、ピ○さんからは、「積んだね」 「だね。(^_^;)」と言われてしまった。

 計算に強い某氏に計算してもらったところ、配牌でメンチンをテンパイしている確率は約1/1200万だそうで、天和より40倍位珍しくもう2度とないでしょうと云われました。

 あと、同じくRTで昨年体験したのが(牌姿は忘れました)、親でオタ風タンキのダブリーをかけ、即南家が放銃してくれた一件。

天和未体験の私としては、最速の親マンのアガリでした。これは、楽で美味しかったなあ。(^^)

 


あさみ    日付:2003/01/09(Thu)

 江場さんの手もNORITさんの手も、配牌マジックの化け物バージョン。(笑) とてもじゃないが、一生お目にかかれないでしょう。

>牌姿は忘れましたが、親でオタ風タンキのダブリーをかけ、

 考えようによっては、これこそ配牌マジックの極致かもしんない。(笑)


名前:なーだ    日付:2003/01/10(Fri)

遠い昔、高校生のときに北家で配牌が

一萬二萬三萬一筒二筒三筒一索二索二索三索三索六索六索

 高目の一索が出て跳ね満(ちとショボイ)

 数年後、大学生のときに親で
一索一索二索三索三索四索四索五索七索七索七索九索九索

 ダブリー一発で九索が出たけど、人和をつけるのを忘れて24000しかもらえなかった。(笑)
 それから15年が流れ、今では配牌マジックとはあまり縁のない麻雀生活になりました。


あさみ    日付:2003/01/10(Fri)

イーペーコー出来上がり聴牌とは、私のマジックより腕がいい。(^ー^;
おまけに清一色も、かましたことがあるとはスゴイの一言。

>それから15年が流れ

 自動卓の時代となってしまっては、縁が無くなるのも仕方ないか。 (笑)


ぱしり    日付:2003/01/14(Tue)

裏向き裏向き裏向き 裏向き裏向き裏向き 裏向き裏向き裏向き 東東赤五筒赤五筒

さかえ吉祥寺店でした。
配牌でトイトイテンパイ。待ちはダブ東とウーピン。
手牌は2枚とも赤五筒でした。これをダブリーした馬鹿は、流局してましたっけ。
10年ほど前の出来事。あれほどの牌配は、まだありません。

 以前へ  以降へ  目次へ