Laboratory 研究室 

     (35)勝敗の分岐点


 NRTさんという方から、たいへん面白いメールを頂いた。

 一般麻雀の場合は連荘がある。そこで箱割れ終了のルールでなければ、1位の得点は+∞、4位の失点も−∞の可能性がある。しかし純麻雀では、箱割れはもちろん連荘が無い。そこで得失点の上下限が存在するという内容。

 すなわち1位者の最大得点は全16局をすべて大役満を上がった場合の+51万点、4位者の最大失点は、16局のすべて役満を放銃した場合の−48万点。すべてツモアガリされた場合は、16万点。

 これにともない、トップの可能性がゼロとなる時点が発生する。それは半分の南4局まで全て大役満を放銃した−21万点の時点。次局以降、誰からという条件も含んでくるが、すべて大役満を上がり返せば可能性としては、プラスマイナス0までは持ち込める。

 しかし西一局において、何点であろうと他者への支払いが生じる、あるいは流局となって自分が大役満を上がれなかった場合、その時点で「負け」決定ということになる。

 いや、大変面白かった。
 役満貫を16回アガリ続けるというのは、「100メートルを10秒で走れるなら、マラソンは71分で走れる」というような論。じっさいには100メートルの勢いでマラソンを走れば、たぶん300メートルくらい走ったところで心臓マヒで死ぬ。きっと役満貫も3回も連続すると、興奮のあまり心臓マヒを起こすかも。(笑)

 ほいじゃあ、同じく連荘のない中国公式麻将では、どうなるか考えてみた。
 ココで書いたように、中国公式麻将での1局最大点は1023点。そこで1位者の最大得点は全16局をすべて複合役満をツモあがった場合の16,368点となる。

 そして中国公式麻将は3人払いなので、残り3人はみんな同等に失点する。この場合、1回の払いが1人−341点なので、最大失点は×16で−5,456点となる。もちろん勝敗の分岐点は、南の4局終了時、8184点、稼いだ時点、あるいは、2728点マイナスした時点となる。

 ただ日本の中国麻将は、満貫制というのを取り入れているという。その満貫制では、88+8=96点オール→288点が一回のアガリによる最高得点。となれば1ゲームの最大得点は、288*16=4608点、最大失点は、1536点となる。

*得点の上限を100点とする満貫制もあるとか。
その場合、1ゲームの最大得点は、300*16=4800点、最大失点は、1600点となる。

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