History 歴史

    (5)赤3索


 赤3索といっても、いまはやりの赤5筒の親戚ではない。索子の1・5・7・9に赤色がちろっと入っているのが普通の牌。ところが中国の南方系の牌の一部に、3索にも赤色が使われている牌がある。といっても全部が赤色ではなく、上に突き出た1本だけが赤。

 この赤3索、日本の赤5筒のように何かアガリや点数に関係あるのかといえば、実は何もない。ただ3索の3本の棒のうち、1本が赤いというだけの話。つまり5索や7索の一部の棒が赤く塗色されている。それが3索の1本もそうなっているというだけの話である。

 赤3索は、中国で昨日や今日登場したわけではない。もう登場してから80年は経っている。どうして中国で赤3索が作られたのか、よく分かっていない。しかし実は赤2索もある(2本のうち、1本だけ赤)、さらには赤2索、赤3索、両方入っているセットもある。しかし赤2索、赤3索入りでは、緑一色は絶対できないな。(^0^;

 あ、書いている内に思い出した。
 中国牌には赤2索赤3索だけでなく、赤8筒なんてのもある。しかし赤8筒赤2索赤3索の様に一部だけ赤なのではなく、8筒のマル全部が真っ赤。もちろん4枚のうちの1枚がそうなっているのではなく、4枚とも全部真っ赤。これも現時点ではどうしてそうなっているのかよく分からない。ひょっとすると前に話した八仙人の民話伝承と関係があるかも知れない。

 しかし赤8筒程度で驚くのはまだ早い。古牌には赤筒子(あかピンヅ)という牌まである。赤筒子という以上、筒子全部が真っ赤っか。日本麻雀でこれを使うなら、赤5筒は常にダブドラ。筒子清一をアガれば、常にドラは13枚だ。(笑)

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