日本で最初に競馬が行われたのはいつであるか、これまでハッキリしていなかった。ところが平成11年1月18日の読売新聞の「ケイバ万華鏡」 (文・瀬上保男)というコラムに、それが明確になったという記事が掲載された。非常に面白かったので、その要点をご紹介したい。
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1992年、アメリカのプリンストン大学より、アメリカ人実業家、フランシス・ホールの滞日日記が刊行された。その中に「1860年9月1日9/1(万延元年7/16)、横浜元町で競馬が行われた」との記述があった。
「馬の博物館」学芸員、日高嘉継氏が「浮世絵・明治の競馬(小学館発行)」 の中で、これを「起点に関する日付けでは、最古である」として紹介した。
競馬史研究家のフェデリコ天塩氏はそれまでの研究によって、競馬が最初に行われたのは1860年、場所は横浜元町というところまで突き止めていたが、月日を特定するまでに至らなかった。しかしこの記述により日付けを特定できた。そこで天塩氏は「この日が日本競馬の最初の日である」と「週刊競馬ブック(1/10)」の「横浜歴史散歩」の中で紹介した。
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う〜ん、万延元年といえば桜田門外の変が起きた年、そんな頃にすでに競馬が行われていたのか....
そうだ!、1860年といえば、なんと中国においてほぼ現在の麻雀が誕生したと推定される時代。麻雀と競馬は、変なところで関係があるような無いような....
某情報に依れば、この競馬が行われたという場所は横浜の根岸の高台の競馬場跡のことらしい。現在は根岸森林公園になっていて、JRA運営の馬の博物館も併設されているそうだ。
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