Hands 和了役

    (46)茴香碰



 茴香碰はフィシャンポンと読む。茴香(フイシャン=ういきょう)は香り草の1種で、実は食用、または薬用になる。茴香碰は、そんな茴香のように香り高く、薬用になる?組み合わせ。(^-^;

 茴香碰には2種形ある。
1種は、三同刻とそのうちの1種と連数となった刻子、任意の雀頭の組み合わせ

  一筒一筒一筒一索一索一索一萬一萬一萬二萬二萬二萬裏向き裏向き

 #三同刻は何の三同刻でもいい。

 もう1種は、三同刻と、そのうちの1種と連数となった順子、及びその順子と連数となった雀頭の組み合わせ

  四索四索五索六索七索八索八索八索八萬八萬八萬八筒八筒八筒

 刻子がらみの方が任意の雀頭で良いのに対し、順子がらみの方では雀頭も連数でなければならないのは、難度の差を考慮したのかもしれない。

 茴香碰という名称からは、前者の型(対々型)の方が役名にフィットする感じ。ただ「碰(ポン)」は、対子を刻子にするときの掛け声として用いられているが、広くは「アガリ」の意味でも用いられている。そこで後者の型も、「茴香アガリ」として広い意味で考えればいいのかも知れない。

 仮に日本麻雀で茴香碰を二翻で採用したとして、下記のようなテンパイ。

  四索五索六索七索八索八索八索八萬八萬八萬八筒八筒八筒

 でのダマテンロンアガリするとタンヤオ、三同刻、茴香碰でハネマン。ではタンヤオ、三同刻で五翻。ではタンヤオのみ。だとチョンボ。(笑)

 中国でもマイナーな役のようであるが、日本で普及する可能性も、まずないと思われる。

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