Hands 和了役

    (45)百万石



 万子の清一色で、合計数が百万以上になったものをいう。中国伝来の役ではない。第2次大戦後に登場した国産役満。

 第2次大戦後に登場といっても、現在でも非常にマイナー。こういう役がある、と云うか考案されたことがあるというだけで、じっさいに採用されているかどうかは、大いに疑問。

 もともと百万石は、加賀百万石にちなんで加賀地方で採用されたのが最初という。そこで登場した最初は加賀百万石と呼ばれたとも云う。
※日本牌棋院の天野大三氏が考案したと云う説もある。

例としては、こんな形。

八萬八萬 九萬九萬九萬 裏向き四萬四萬裏向き 裏向き六萬六萬裏向き 裏向き七萬七萬裏向き

 もちろん混一色でも百万以上は可能であるが、いちおう清一色に限られている。
 知人にチェックしてもらったところ、清一色で合計数が百万以上になる組み合わせは2000近くあった(正確には1971型)。それなら百万石など簡単に出来そうだが、とかなど、大きな数字の槓子が二つくらいないと、なかなかできない。

100万以上でもっとも大きな合計数になるのは、次の形。合計数は130万である。

五萬五萬 裏向き六萬六萬裏向き 裏向き七萬七萬裏向き 八萬八萬八萬八萬 九萬九萬九萬九萬

 しかしこれは四槓子になってしまうので、いまさら百万石役満という必要はない。そこで四槓子にならない最大数の組み合わせと云えば、合計数124の次の形。

五萬五萬 六萬六萬六萬 裏向き七萬七萬裏向き 八萬八萬八萬八萬 九萬九萬九萬九萬

 この槓子というのはまことに便利。合計数が不足したとき、刻子を一つか二つ、槓子にしてやれば良い。そこで逆に、槓子が1つもない百万石の最大数はいくつかといえば108である。

六萬六萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬

 槓仔(カンコ=手の内4枚使い)であるが槓子ではない。そして槓子無しで合計108となるのは、この組み合わせしかない。これはまさしく煩悩の数、たしかに役満貫にふさわしい。(^-^;

 ただ上記は四連太宝(スーレンたいほう)の形。そこで百万石ではなく四連太宝だと云うなら、手牌をちょいと入れ替えれば良い。

六萬六萬 七萬八萬九萬 七萬七萬七萬 八萬八萬八萬 九萬九萬九萬

 しかし百万石という以上、百万ピッタリだとカッコいい。そこで百万ピッタリを調べてみると、総数だけで296形あった。この中で槓子を含まない形は22型。この中で超カッコいいのは次の形。

五萬五萬 六萬六萬六萬 七萬七萬七萬 八萬八萬八萬 九萬九萬九萬

二萬二萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬

 ところで加賀前田家は正確に言うと102万石あった。そこでついでに102万石も調べてみた。すると総数は202形、槓子を含まない形で13型あった。ふ〜ん、なるほろ。またこの13型でカッコいいのは、次の型だった。

三萬三萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬

あとは
六萬六萬 六萬七萬八萬 六萬七萬八萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬

九萬九萬 五萬六萬七萬 五萬六萬七萬 七萬八萬九萬 七萬八萬九萬
のリャンペーコー型か。

 しかし1雀頭4メンツで百以上というなら、索子や筒子でもできる。となれば索子や筒子にも同様の役があっても良い。しかし百万索、百万筒なんてのもしっくりこない。第一、索子や万子には「」という単位がない。そこでムサシは考えた。

 題して「百草丸」、索子か筒子の清一色で合計数が百以上になった。が索子、が筒子を表す。どうだ、これなら索子でも筒子でも、どちらにも対応できるぞ。(笑)

   五筒五筒 七筒八筒九筒 七筒八筒九筒 九筒七筒八筒 七筒八筒九筒

    七索七索 五索六索七索 裏向き八索八索裏向き 九索九索九索九索

おまけトレビア
 刻子は同じ数牌が3枚。そこでの刻子なら、合計数は5X3で15。では順子はどうか。実は順子でも同じ事ができる。

 たとえば の合計数は21。これを6+7+8=21とするのではなく、7X3=21と計算する。つまり真ん中の数字の3倍が合計数となる。へ〜ピコ ピコ ピコって、誰か云ってくりょ....

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