Hands 和了役。
(27)泥底撈蟲
裸単騎状態で牌底放銃すると一翻という偶然役。泥底撈蟲(ニーテーローチュー)を直訳すれば、「泥沼の底で蟲(虫)を撈(と)った」、意訳すれば泥んこ放銃というところか。
といっても実は中国製ではない。昭和初期、日本で河底撈魚(牌底放銃)が創案されたころ、おもしろ半分に提唱された役。いちおう一翻なので、採用すれば牌底放銃の一翻と重なって二翻となる。
虫は日本では昆虫という意味が強いが、中国ではかならずしも昆虫を指すとは限らない。蛇が虫遍であることでも分かるように、かなり寛い意味で使われている。じっさい貝の1種である牡蛎(かき)だって虫遍である。