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       (296)水面下の江戸時代


 ゴミ袋が必要になったので、スーパーへ買いにいった。いつも使っているのは、45リットルの「」という袋。

 棚を見ていると、その「」の右横に「特大(業務用)」という袋が置いてあった。「特大」の但し書きをみると、90リットルだった。そして「」の左横には「30リットル)」が(さらにその左には「10リットル)}が)

 そのとき、ふと疑問が湧いた。「」が90リットルの3分の1、「」が「特大」の2分の1なのはいいとして、なぜ基準になっている「特大」が100リットルじゃなくて90リットルなんだ?別に「中」を90リットルの3分の1としたいわけではあるまいに。

 帰宅して酒を飲みながら、しばし考えた。そしたらハタと思い当たった。そうか、「特大」の90リットルは、1石(いっこく)の半分 五斗なんだ

 1升1.8リットルで、1斗18リットル。そして1石180リットル。しかし180リットルでは、いかに業務用でもさすがに大き過ぎる。そこで「特大」を1石の半分 五斗(90リットル)としたに違いない。となれば、その2分の1の「」は自動的に45リットルとなる。

 思い出してみれば、灯油も最近は2リットル容器が主流になりつつあるけれど、 ついこの間まで1斗容器(18リットル)で売っていた。日本も国際基準を使いはじめて長いけど、水面下では江戸時代。って知らなかったのはσ(-_-)だけかいな....
 ついでながら、江戸時代(というか、いまでも....) 田畑の面積は(たん)(1反=300坪)とか(ちょう)(1町=3000坪)で表していたが、1反米1石を生産する面積のこと。もっとついでながら、田畑の数は1枚2枚と勘定する。

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