σ(-_-)が住んでいるのは、某県の地方都市。都市というより田舎町。なので春になるとツバメがくる。前から、「うちに巣を作らないかなぁ」と女房と話していたが、願いがかなって6年ほど前、駐車場に巣を作ってくれた。
みんなツバメの巣は見たことあっても、新規の営巣場所がどのように決定されるのか知らないと思うので報告しとく。(^-^)
ある朝、女房が「ねえ、ツバメが来てるわよ」という。
「どれどれ」と駐車場へ行くと、ツバメが2羽、出たり入ったりしている。そしてときどき1羽が天井に近い壁の桟に止まり、ジュッジュッジュとわめく。おお、初めて本物の燕語(えんご)を聞いたぞ。(^-^; そしてもう1羽(たぶんメス)はその回りを飛び回っている。なんかオスが、「おい、ここはどうだ、どうだ」と云ってるみたいだ。
#ツバメの鳴き交わす声は大変やかましい。そこで宴会などで意味のないこと?を盛んに語り合うことを燕語という。
しかし飛び回っているメスがスーっと飛び去ってしまうと、オスも追いかけて飛び去る。(なんだ、ダメだったか)と思っていると、女房が「さっきから、何度もこれを繰り返しているのよ」
そこで見ていると、オスは何度も飛んできては壁に止まってジュッジュッジュ(ここにしようよ、しようよ)。メスはスーっの繰り返し。「ふ〜ん、やっぱり候補地探しか。うちで決定してくれるといいなぁ」
その日はそれだけであったが、翌日になると泥を加えてきて巣を作り始めた。「お、気に入ってくれたか」と大変うれしかった。というわけで、ツバメが新規に営巣するときは、そうやって候補地を決めるらしい。
その年、ぶじ子育てを行い、それから毎年やってくる。越冬地はベトナムかフィリピンか知らないけれど、よく日本を覚えているもんだと感心するばかり。
それでも不思議に思っていることが二つあった。
一つは戻ってくるのは前の年と同じ親なのか、前の年に巣立った子供なのかということ。たぶん親がまた来るのだとは思う。しかしそれなら100年前からツバメが来ている長野県の親戚、ツバメは100年も長生きするのかいな。
二つめは、4月に1回育てた後、すぐ2回めの子育てが始まる。これが同じ親が続けて2回子育てしているのか、異なるつがいが同じ巣を利用して子育てしているのかということ。
いうまでもなく子育てはかなり重労働。そんな重労働を続けて2回もするのか、これが疑問だった。異なるつがいだとしたら話は分かるが、では巣が空くまでどこで待機しているのか、それも疑問だし。
先日、女房が小鳥に詳しい小学校の先生にたまたまお会いした。そこで聞いたところ、疑問が氷解した。まず毎年戻ってくるのは、同じ親だそうだ。そして、その親が2回続けて子育てするのだという。へぇ〜そうだったのか。
それにしてもツバメはどれくらい長生きするのか。親が死んだら、この巣はどうなるのか、また新たな心配が。
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