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    (254)郵政民営化


 民営化問題もいよいよ大詰め。なりゆきによっては総選挙。σ(-_-)は選挙速報を見るのが大好きなので、“やれやれーっ”という感じ。(^-^)

 で民営化問題だけに的を絞ると、σ(-_-)はいちおう賛成。ただ、いまの法案は完全な骨抜き状態。そこで実効制は、ちと疑問に思ってる。それでも将来のことを考えると、やっぱりやるべき。

 しかし頑張ってそこまで骨抜きにした法案に、どうして郵政族はこれほどまで反対するのかといえば、話は簡単。いまの民営化移行案は、古くは自民党の消費税創設、近くは中共の人民元切り上げ問題とおんなじだから。

 いま消費税は5%。しかし将来20%になるかもしれない。しかし消費税そのものが無ければ、税率が問題になることはない。そこで税率は二の次で、まず受け皿=消費税制度を創ることが重要となる。で、結局3%でスタートして、いま5%。

 ここ数年以内にまた引き上げられるだろうし、将来は北欧並に2,30%の可能性もある。創るとき、「決して大型間接税ではありませんっ。たったの3%ですっ!」なんて云ってたが、よく云うよ。

 人民元にしても2%ていどの切り上げでは、当面、何の影響もない。おまけに実質コントロール状態なので、経済的には切り上げしてないのと一緒。しかしいままで不動だったものが、「動いた」という事実が重要。動かないものは0.1%だって動かない。しかし2%動いたものは、将来20%動く可能性がある。

 郵政法案もおんなじで、たとえクレームが100%通って完璧な骨抜きになっても関係ない。クレームはよりよいモノを成立させるためではなく、法案の成立そのものを阻止するためにつけているだけ。

 堤防は蟻の一穴より崩れる。いくら骨抜きにしたって成立させること自体が問題。成立している法律は、改訂されることがある。それによっては、郵政省(現・総務省)特定郵便局との密着構造が崩壊する可能性もある。それは郵政族も分かっているから、これほど猛反対する。コイズミもそれは分かっているから、骨抜き法案でも成立に全力をかたむける。てなとこだわな。

 それにしても郵政族、国会議員の自殺者を出すほど全力をあげて抵抗してるが、完全にコイズミパワーを見誤った。

 どっかの郵政族が「なぜ今になって民営化論なんだ」とか、「拙速はよくない充分、議論を尽くすべきだ」なんて云ってた。コイズミが昔から郵政民営化論者であることは誰でも知ってると思っていたが、どうやら郵政族は何も知らなかったらしい。そういえば、どこかの公団副総裁が、「新聞ではじめて知りました」なんて云ってたな。ひょっとして、それと同じレベルの話か。

 郵政族は、コイズミがいかに民営化を主張しても、つぶせる自信があった。そこで選挙で勝つため、郵政民営化論者であることを承知の上で、総理大臣に据えた。その人気のおかげで、総選挙では多くの自民党議員が当選。

 そのコイズミも政権末期。イラク戦争やら靖国参拝で、人気も低下している。となれば黙って退場してけばいいのに、まっさか逆さま、最後のふんばり。死に馬に蹴られてはたまらないと、郵政族も必死の抵抗。ああ、面白い....

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