パリーグのプレーオフも、西部が優勝して無事終了。しかしこのプレーオフのシステム、どうも釈然とせん。
ペナントレースも終盤になると、消化試合的なゲームが増えてくる。優勝に関係ないチームとなればなおさら。今シーズンの日本ハムにしても、2位の西部とは10ゲーム以上の差。上位3チームまでのプレ−オフ制度がなければ、あれほど終盤まで盛り上がらなかった。そういう意味で、今回の上位3チームによるプレーオフも一案かも知れない。
しかしプレーオフは良いとしても、やり方はいろいろ。
10人でマラソンをやったとする。Aが1位。Bが4分30秒差の2位。Cが20分差で3位。全員がゴールインしたあと、BとCが100m競争。勝った方が、今度はAと100m競争。その100m競争に勝った方がマラソンの優勝者。
そういうレースだからと云ってしまえばそれまでだが、単純に云ってそんなバカなマラソンはない。そいじゃあ2時間命がけで走るマラソンは、最後に100m競争を走る順番を決めるだけの予備競争。
今回のパリーグのプレーオフは、1位と2位の差が5ゲーム以上あれば、1位は勝ち星一つ得た状況でプレーオフを開始したという。ところがたまたま4.5ゲーム差だったために、対等勝負となった。しかし長丁場のペナントレースを勝ち抜いての1位。2位との差が100ゲームであろうと勝率の1厘差でも、1位の価値に変わりはない。
だいたいからプレーオフというのは、同成績が複数生じたとき行うもの。明らかな差が生じたにもかかわらず行うことではない。にもかかわらず行うというなら、少なくともゲーム差に関係なく1位チームは勝ち星一つ得た状況でスタートすべきだと思った。
さきほどのマラソンでいえば、1位と2位の差が1cmだろうが1000mだろうが、プレーオフの100m競争は、1位は常に2位の10m前方から走り出す。
2位と3位にしてもおんなじで、3位は勝ち星一つのハンデつきでのプレーオフ。年間3位の成績からプレーオフでリーグ優勝を目指すなら、それくらいのハンデを乗り越えてこそ大逆転と思うが....
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