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    (230)プレーオフ


 パリーグのプレーオフも、西部が優勝して無事終了。しかしこのプレーオフのシステム、どうも釈然とせん。

 ペナントレースも終盤になると、消化試合的なゲームが増えてくる。優勝に関係ないチームとなればなおさら。今シーズンの日本ハムにしても、2位の西部とは10ゲーム以上の差。上位3チームまでのプレ−オフ制度がなければ、あれほど終盤まで盛り上がらなかった。そういう意味で、今回の上位3チームによるプレーオフも一案かも知れない。

 しかしプレーオフは良いとしても、やり方はいろいろ。
 10人でマラソンをやったとする。1位Bが4分30秒差の2位Cが20分差で3位。全員がゴールインしたあと、BCが100m競争。勝った方が、今度はと100m競争。その100m競争に勝った方マラソンの優勝者。

 そういうレースだからと云ってしまえばそれまでだが、単純に云ってそんなバカなマラソンはない。そいじゃあ2時間命がけで走るマラソンは、最後に100m競争を走る順番を決めるだけの予備競争。

 今回のパリーグのプレーオフは、1位2位の差が5ゲーム以上あれば、1位勝ち星一つ得た状況でプレーオフを開始したという。ところがたまたま4.5ゲーム差だったために、対等勝負となった。しかし長丁場のペナントレースを勝ち抜いての1位2位との差が100ゲームであろうと勝率の1厘差でも、1位の価値に変わりはない。

 だいたいからプレーオフというのは、同成績が複数生じたとき行うもの。明らかな差が生じたにもかかわらず行うことではない。にもかかわらず行うというなら、少なくともゲーム差に関係なく1位チームは勝ち星一つ得た状況でスタートすべきだと思った。

 さきほどのマラソンでいえば、1位2位の差が1cmだろうが1000mだろうが、プレーオフの100m競争は、1位は常に2位の10m前方から走り出す。

 2位3位にしてもおんなじで、3位は勝ち星一つのハンデつきでのプレーオフ。年間3位の成績からプレーオフでリーグ優勝を目指すなら、それくらいのハンデを乗り越えてこそ大逆転と思うが....

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