昨日、帰宅したら、女房が悩ましげな表情ですり寄ってきた。(おお、ひさしぶりにその気になったか)と思わず手を伸ばした。(^-^; すると「なに勘違いしてるのよ」と云いつつ、一通の手紙をさしだした。
見ると警察から次男宛にきた1通の封筒。
「なんだ、これは?」
「分かるわけないでしょ、開けてないんだから....」
「交通違反の呼び出しかなんかか?」
「でも次男は車に乗らないでしょ....」
「う〜ん、万引きや痴漢なら、現行犯逮捕となるはずだしなぁ....」
夫婦でああでもないこうでもないと云っていたが、見当がつかない。しょうがないから、次男が帰宅するのをひたすら待っていた。
やがて次男が帰宅。
さっそく次男に手紙を見せる。
「おい、こんなもんが来てるぞ」
すると次男、チラッと封筒を見て
「あぁ、ふ〜ん」
「いったいなんだ」
すると次男、封筒を開けながら
「この前、某スーパーで、裸の1万円拾った。近くの交番へ届けたんだけど、その預かり証」だと云う。
ふ〜ん、なるほど。しかし預かり証なら、拾得物を届けたとき、その場で発行してくれるはず。それに正直といえば正直だが、裸の1万円札では落とし主が現れるとも思えない....26にもなって、どうしてそんな正直なことをしたのか詳しくワケを聞いてみた。
まず拾ったのは、某大手スーパーの店内。次男は、このスーパーの中にある某テナントの社員だ。次男も裸の1万円では、落とし主も現れない可能性が強いと思ったという。しかし自分の店が入居しているスーパーの店内でのこと。主婦層のお客さんが落とした可能性が強い。主婦層ともなれば、1万円でも超貴重。そこでおとなしく警察に届け出たという。
すると警察では、「半年経って落とし主が現れなければ、拾得者のモノになる。しかしスーパーの店内での拾得物は、スーパーの店長が第1拾得権者と云うことになっている。あなたは第2拾得権者。そこで預かり証は、まずスーパーの店長に発行する。しかし今、店長さんはいないので、あとで店長に発行した後、あなたにも発行する。あなたの分は、後日、郵送する」と云われたそうな。
それで今回、預かり証が送られてきたというわけだった。うん、ワケが分かって、いちおう安心した。
それにしても、スーパー店内の拾得物は、誰が拾っても店長に第一拾得権があるとは知らなかったな。あれだけ大きいスーパーなら、きっと落とし物は一杯あるだろう。なんだか、スーパーの店長になってみたい気がした。(^-^;
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