メジャーでイチローと松井が活躍している。イチローがいかに日本で10年連続首位打者だったからと云って、どれだけメジャーで出来るか、誰しも疑問に思っていた筈。それが日本と同様の活躍をしてるのだから、大変よろこばしい。
打率3割といえば、1流打者の証明である。そこへホームラン30本となれば、鬼に金棒。しかし松井のいままでの実績とあのスイングなら、メジャーでも打率3割、ホームラン30本は固いと思っていた。
そこで現時点のホームラン15本、打率3割ギリギリという成績は、よくやっていると思う反面、こんな筈では、とチラッと思っていた。しかし先日、或るテレビ放送をで衝撃の事実を知った。
なんとっ!、メジャーの公式ボールは、日本の公認球より大きさも一回り大きく、重さも何パーセントか重いというのである。
最初、その番組では、プロ野球で話題になっている飛ぶボールの話をやっていた。プロ野球の公認球は、反発計数がきっちり決められている。しかしその数値には多少の幅がある。そこで技術の進歩により、反発計数が限度ギリギリのボールができるようになった。そこでホームランが多発するようになったという。二岡や今岡に代表される先頭打者ホームランも増えたのも、それが原因だという。
まぁ、この事自体はアメリカも事情は同じ。そこでメジャーでも、過去の記録を塗り替えるホームランバッターが登場しているらしい。しかし日本では、メジャー公認球より軽くて小さいので、その分だけよく飛ぶ。
メージャーの2軍クラスが日本へ来ると、長距離打者、4番バッターとなる。σ(-_-)は日本プロ野球は、メジャーの2軍クラスであるせいだと漠然と思っていた。じっさい一部のトップクラスを除いてそうなのかも知れないが、それだけではないらしい。
その番組では、「軽くて小さいボールを打つのだから、ホームランになりやすくて当り前。それを考えずに猫も杓子もメジャーに挑戦したって、うまく行くわけはない。重くて大きいボールを熊みたいに大きい男が思いっきり投げてくる。打てなくて当たり前」と云っていた。う〜ん、なるほろ。
その話から云えば、松井の現時点、打率3割・ホームラン15本は、よくやっているということになる。しかしボールに慣れるまで、ホームラン30本はお預けらしい。
#コメンテータは、「日本プロ野球の公認球も、メジャーと規格を統一しなければダメだ」と云っていたが、まさにその通りだと思った。
その話を聞きながら、昨年放映されたイチローのドキュメント番組をふと思いだした。そのドキュメント番組では、イチローはじっさいにメジャーにゆく数年前から、個人的な練習はすべてメジャーの公認球でやっていたという。
その練習シーンを見たとき、(イチローは何年も前から、メジャーに行くつもりだったんだ)と云うことがはじめて分かった。その反面、(公認球なんてメジャーでも規格が同じに決まっている。精神的な意味でやっているんだろう)とも思った。
今回の番組で、それがまったく見当違いだったこともよくわかった。イチローがメジャー初年からあれだけの成績を残せたのも、単に1流バッターだからという問題だけではなかったのだ。
プロ野球協会がこれからもメジャー規格より軽くて小さいボールを使い続けるというなら、メジャーに挑戦する選手は大リーグボール養成ギブスでも装着して練習するしかないな。(-_-;
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