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    (181)プロ野球


 昨日当地に来た薩摩飛脚の話によると、なんか“ぷろやきふ”とか云うモノのせいで、なにわの国は燃え上がるような大騒ぎだそうな。ふ〜ん、そうなのか。なんだか知らないけど、当地おはりでは火が消えたような寂しさだよ....

 そのぷろやきふだけど、12球団がセパ両リーグに分かれている。それはいいけど、セリーグにくらべてパリーグは人気が少ない。もちろんパリーグは後発チーム主体ということもあるだろう。しかしσ(-_-)は、それだけが原因ではないような気がする。

セ・リーグ 中日 阪神 広島 横浜 読売(巨人) ヤクルト
パ・リーグ ダイエー オリックス 西部 近鉄 日本ハム ロッテ

 プロ野球チームには、どこもオーナー企業がある。球団名は基本的にそのオーナー企業の名前。しかしセリーグの中日、阪神は、オーナー企業名が地域の名前でもある。そして広島、横浜は企業名を出さず、地域名としている。

 例外は読売ジャイアンツ。通称を巨人として企業名をオブラートに包んでいる。地域に関係のない名前はヤクルトスワローズだけとなっている。逆にパリーグは地域とは関係のない名前ばっかり。これがパリーグチームの人気が、いま一つ盛り上がらない理由の一つのように思う。

 ダイエーの正式名は福岡ダイエーホークス近鉄大阪近鉄バファローズロッテ千葉ロッテマリーンズ。そこで実況中継では、なにかの都合で正式名を呼称することもある。しかし普段は正式名など呼称しない。ダイエー、あるいはダイエーホークス近鉄、あるいは近鉄バファローズである。また球場に設けてある得点ボードにしても、上の表にあげたように、ダイエー、近鉄、ロッテ。今度、日本ハムが北海道日本ハムファイターズと名所変更するらしいけど、事情は変わらないと思う。

 プロ球団は、ある意味、オーナー企業のPR道具。オーナー企業の名前をつけておけば、連日マスコミで企業の名前が連呼 or 掲載される。企業にとって、」これほどおいしい話はない。そこで保有球団に企業名をつけたくなる気持ちも分からんではない。

 しかし人気はまた別物。ロッテ日本ハムをロッテや日本ハムの社員が応援することはあっても、九州や北海道の人が自然にファンになるということは非常に考えにくい。オーナー企業が、いくらプロ野球チームを保有できるほどの大企業でも、せいぜい社員は1万2万。取引企業を含めても5万10万。いくらオーナーが自分とこのチームの人気を盛り上げようと必死になっても、それだけのファン数で人気が盛り上がるわけはない。

 パリーグ人気がいまいちなのは、新興チームなのでファン数が少ないということもさることながら、各オーナーの「プロ野球チームは“うちの会社”の宣伝道具」という意識が強すぎるせいじゃないかないかいな。

 アメリカのプロ野球事情はほとんど知らないけど、イチローや松井の活躍に関連して漏れ聞くメジャーチームの名称は、シアトルマリナーズとかニューヨークヤンキース、あるいはボストンレッドソックスとかセントルイスカージナルスロサンゼルスドジャーズニューヨークメッツなど、いずれも本拠地の名称となっている。

 10年ほど前、Jリーグが発足するとき、時のサッカー協会はチーム名にオーナー企業の名前を付けることを固く禁じた(本拠地のある都市の名前を付けるようにした)。 10年経ったいま、各地域のファンと結びついてサッカー人気は盛り上がっている。これが絶好のお手本だ。

 まぁファン層の拡大に多少成功しているのがダイエーホークス。九州チームとしての地域色を出すことを頑張っている。しかしこれもσ(-_-)に云わせたら、いっそのこと福岡ホークス。もっと云うと、ほかに九州にプロ野球チームは無いのだから九州ホークスとしてもいい。

 そのデンで云えば、オリックス神戸ブルーウエーブ西部関東ライオンズ近鉄関西バッファローズ日本ハム北海道ファイターズロッテ東京オリオンズというところか。東京という呼称はヤクルト東京スワローズで使いたいかも知れない。名称なんて早いモン勝ちだから、早くした方がいいと思うぞ。(^-^)

 

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