(17)オウ、ニホンゴネ!
読みとか発音の話を書いていたら、昔話を思い出した。#やたらに昔話ばかりするのは、年寄りの証拠だと思っているあなた、あなたは正しい。(笑)
TVで素人参加ののど自慢みたいな番組を見ていた。すると30才くらいのアメリカ人女性がにこやかに手を振って登場した。司会者が「金髪のすてきな女性の登場です。ではお名前をどうぞう」と言った。するとその女性、たった一言、「センサベウ」
「?」見ていたσ(-_-)には意味不明な一言だった。司会者も同様だったらしく、手に持ったカンニングペーパーに目をチラッと走らせ、もう一度、「ではお名前をどうぞ」、すると女性が、もう一度、おうむ返しに「センサベウ」
“何言っているんだろ”とσ(-_-)は思ったが、司会者も同様だった。困ったような顔をしてから、もう一度、「あの〜、お名前をお伺いしたいのですが・・・」
するとその女性、ハッとした感じで「オウ、ニホンゴネ!」といい、次に区切るような口調で「シンシア
ベル」
そのときσ(-_-)は感動した。(^0^; 「おお、シンシア
ベルは日本語なのかぁ!」
そのときつくづく思ったこと。日本人の英語は英語圏ではなかなか通用しないとは聞いていたが、これは“なかなか通用しない”というレベルではない。本人は英語を話しているつもりでも、実は日本語を話しているんだ・・・・
しかしそんな感動もいつしか薄れ、記憶の彼方に忘れ去られた頃、子供が英語塾へ通いだした。そんな或る日、子供と麻雀の話しになった。
「麻雀は中国から来たゲームだから、どうしても中国語の用語が多く遣われるんだよ」
「ふ〜ん」
「野球だって同じだろ、アメリカから来たスポーツだから、用語は全部英語だ」(この一言が余分だった・・・・)
すると子供、「違うよ、野球用語は全部日本語だよ」
「ウン? 何いってる。ストライクだってボールだって全部英語じゃないか」
「それ全部日本語」
「ストライクやボールが日本語なわけないだろっ」
「元は英語でも、それをカタカナで書いたとたん日本語になるの」
「英語をカタカナで書いたら、どうして日本語になるんだ」
「お父さんに言ってもわからん」
「あほっ」(親の最後の武器・・・・)
しばらく経って、むかしの「センサベウ」のエピソードを思いだし、いたく反省した次第。。。。。(**、お父さんが間違っていたm(_
_)m )
前へ 次へ 目次へ