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(132)虎鮫作戦
 25年ほど前、虎鮫作戦というアメリカ映画を見た。映画のポスターには、荒れ狂う波と闘う潜水艦と、恐ろしい鮫が描かれていた。(おお、これは迫力のある戦争映画)と思い、さっそく見た。しかしポスターの絵とは大違いで、戦争シーンはまったく無かった。

 潜水艦などに撃沈された船舶の船員は、味方に救助されるまでかなりの間、波間にただよう。その間に鮫に襲われて、かなりの人的被害が生じていた。そこで鮫の嫌いな薬品を開発し、それを粉末状にしたものを船員に携帯させる。映画はその粉末状の薬品開発の物語だった。

 クライマックスは、主人公が新しい粉末を携帯し、みずから実験台になって鮫がうようよいる海に飛び込むところ。そして粉末を溶かし込むと、自分を中心にして半径2,3mの周りが真っ黒に染まる。すると鮫がまったく近寄らず、実験は大成功というところ。それなりに面白かったが、あまりにもポスターの印象と違うので、これじゃあ詐欺だとも思った。

 おまけに、ずっと後で知ったのであるが、本物の虎鮫は小型で小魚が主食の鮫だそうだ。ただ身体に縞模様があるので虎鮫と呼ばれるとのこと。ホントに怖いのは、大型の頬白鮫(ほおじろざめ)とか、目が両方に飛び出た撞木鮫(しゅもくざめ)のうちの或る種らしい。これじゃあダブルトリックだ。

 要するに映画そのものが地味な内容なので、タイトルとポスターで客を釣ったということ。そして見事に引っ掛かったわけだ。(^-^;

 ま、それはそれとして、そのとき(なんで電気を使わないんだろう)と不思議に思った。粉末では、たとえ効果があっても短時間拡散する。そこで小型の発電器みたいなものを開発して携帯し、電気うなぎみたいにビリビリやれば、少なくともバッテリーのある間、効果が持続する。

 バッテリーの大きさとか持続時間などに問題があるのかとは思ったが、それでも粉末薬を開発する時間があったら、バッテリーの開発に力を入れればいい(後年、バッテリーの問題もさることながら、海水中で通電するには、また技術的問題がいろいろあると知ったが)。

 そのまま今日までずっと来たが、先日、テレビで、「オーストラリアの会社が、鮫撃退用のツールを開発した」というニュースをやっていた。それによると、ツールは小型の発電装置であり、ダイバーの腰に巻いて携帯するものだった。非常に効果があるが、まだ高額。しかしこれから普及してゆくのではないか、というような内容だった。

 そのニュースを見て、(それ見ろ、σ(-_-)の思った通りだ)と思った。( ̄^ ̄)

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