「島の日記」

2001年4月

「久高島くだかじま

那覇バスターミナルから志喜屋線38番で約1時間ほどバスに揺られ、安座真バス停で下車
(安座真迄の停留所は約50ヶ所、途中何台も遅い車を追い越していく荒い運転が続いた)。
下車後歩いて5分ほどのところにある安座真港から高速船に乗り約15分で徳仁港に到着。


とりあえず港の近くで自転車を借り細長い形の久高島の北端を目指して移動。


島の東側に広がる「伊敷浜いしきはまへ。琉球の農業発祥の地といわれ島の年中行事にも
使われるこの浜にはどこか懐かしさを感じるような風景が広がり、誰もいない浜で水平線の
向こうにあるという楽園「ニライカナイ」に思いを馳せる。
 
---------------  伊敷浜  -------------------------------  伊敷浜  --------------


さらに北に向かうと両側をクバなどの原生林に囲まれている白くて道幅も結構ある道になり、
延々と続く道を進むと突然開けたところに出る。ここが島の北端「カペール岬」で、目の前
に広がる海と浜に寄せる波を眺めながら感じる潮風が心地いい。
 
-------------  カペール岬  ------------------------------  風景  ---------------


帰りは島の西側を通っていく。途中にある「ロマンス・ロード」と呼ばれる綺麗に整備された
歩道を通る。休憩所もあり眺めもいいので休憩するにもいいところ。ここを過ぎるとうっそうと
茂る雑木林が始まる。しばらく行くと島の中央あたりにあるのが「クボー御嶽」。斎場御嶽と
同じく琉球七御嶽のひとつに数えられる御嶽で、静寂があたりを包み神聖な雰囲気が漂う。
ここには立ち寄らずに通り過ぎる。
 
----------------  風景  ---------------------------------  風景  ---------------


さらに進むと現れるのが「イザイガー」「ヤグルガー」。共に崖下に続く途中崩れたコンク
リート製の階段を下りていった先にある海辺の水場で、神事の際にノロ(神女)がここを訪れ
沐浴して身を清めたという場所。
 
-------------  イザイガー  ----------------------------  ヤグルガー  ------------

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*12年ごとに「イザイホー」という祭が行われてきて全く観光地化されていないこの島には今
でも多くの聖地・御嶽が残され、むやみに足を踏み入れることのないように、また島のもの
を持ち出さないようにという注意がある。
*木々のざわめき、波音、鳥の鳴く声など自然の音しか聞こえない島の中を散策していると
身も心も清められた気になる。
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≪END≫





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