「島の日記」

2001年1月

「波照間島はてるまじま

石垣島の離島桟橋から高速船で約1時間。今回は割と波が穏やかなので楽な船旅で寝て
いる間に波照間島に到着した。といっても同乗した家族連れの子供が吐いていたが・・・


「民宿けだもと荘」で自転車を借りて雨まじりの曇り空の下、島巡りへ。
まず訪れたのが「日本最南端の碑」。この碑が建てられているのは「高那崎たかなざき
いう切り立つ断崖絶壁の海岸で荒々しく波が打ちつける景勝地。自分が日本で一番南の地
に立っていることを実感できる。日本の各地の石が埋め込まれた「波照間の碑」の先にあ
る最南端の碑はコンクリート製の割と素朴な感じで、この碑のそばに「日本最南端平和の
碑」も建てられている。
 
-----------  日本最南端の碑 ---------------------------  高那崎 --------------
 
-------------  波照間の碑 ----------------------------  平和の碑 -------------


すぐそばには「星空観測センター」がある。プラネタリウムや屈折式望遠鏡を設置していて
日本で最も多くの星を見られるという波照間では南十字星もはっきりと観測できる。天気が
悪いので今回は通り過ぎることにする。


少し道を戻って島の一周道路に出て島の北西にある「ニシ浜」へ向かう。「ニシ浜」への途中
に日本最南端の浜である「ペムチ浜」、島の西側には岩場に生える天然記念物「浜シタン
群落」、静かで美しいビーチの「ペー浜」があるが、特に施設も無いので人が少なく落ち着
ける感じ。


「ニシ浜」のビーチはシャワー・トイレ・休憩所と設備も完備し、透明度の高い海は泳ぐにも
シュノーケリングにもいいし、白い砂浜を散歩するだけでものんびりできる。近くの製糖工場
からの甘い香りが南国らしさを感じられる。
 
---------------  ニシ浜 --------------------------------  ニシ浜 --------------


集落に戻る道の間に土産物店の「モンパの木」。こじんまりとしているが明るい南国風外観
の店で中に入ると貝で作られたアクセサリーや波照間島の泡盛“泡波”をデザインしたTシャ
ツなど品揃えはなかなか多い。


すぐそばにはレストランの「パナヌファ」がある。ここは白壁の建物とシンプルな内装で開放
的な無国籍風の造りになっている。20種類のスパイスを使って作られたカレーなどが人気。


食事のボリュームで有名な民宿たましろの前を通り過ぎ、一旦集落に戻ると集落の中に「オ
ヤケアカハチ誕生の地」「長田御嶽」がある。波照間島で生まれ琉球政府に反乱を起こ
したオヤケアカハチと長田大主という二人の生誕の地跡で今では石碑しかないが島の英雄
として祀られている。


集落から一周道路に戻る道の道端に見える「コート盛」。琉球政府の命で造られた海上の
監視をする石を積み重ねてできた展望台で見た目は低いが実際登ってみると意外と眺望が
よく,平坦な波照間島を見渡せる。


最後に行ったのが一周道路を島の北側に向かうとある「ぶりぶち公園」。目印も無く(気付
かなかっただけ?)、分かりづらい場所にあるし公園といっても雑草が生い茂りベンチが2
個ほど置いてあるのが見えるくらいでそばに近付けない。
 
--------------  コート盛 -----------------------------  ぶりぶち公園 ----------


波照間島からの帰りは琉球エアコミューターの9人乗りの飛行機で。前の晩から降り出した
雨が強まり風もあったので飛ぶかどうか心配したが何とか離陸。ただ視界が悪くて期待して
いたほどの景色は見れなかった。

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*今回泊まった民宿けだもと荘では夜に波照間出身の有名な唄者の「後冨底周二」さんが
わざわざ雨の中来てくれて、素晴らしい唄と三線を聞かせてくれた。
「周二さんありがとうございました。帰ってからCD買いました。」m(_ _)m
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≪END≫





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