タカラ 重構造・龍神丸


ストーリー

魔界から現れたドアクダー一味の手に落ちた聖地創界山。神武界の住人達は
伝説の救世主を召喚するが、それは普通の小学四年生、戦部ワタルであった。

SDロボットブームの火付け役となった『魔神英雄伝ワタル』。
何気にタイトルがロボットではなく主人公の名前なのが凄いかも。
で、その主人公のワタルが乗り込む(同化する?)ロボットがこの龍神丸です。
ワタルの商品展開の中心はプラクションと呼ばれるコレクションサイズのプラモデル
だったのですが、一応DXサイズの商品もありまして。

 

君の涙 最後にする理由(わけ)は……

手前が重構造・龍神丸。後ろが後期の主役メカ、可変構造・龍王丸。
プラクションよりふた回り程度大きいDXシリーズです。
ただ、DXと言っても変形する龍王丸はともかく
これと言ってギミックのない龍神丸……
で、DXならではの特色として用意されたのが『重構造』でした。

 

虹の橋がもうすぐ架かるから

『重構造』とは内部フレームに装甲を着脱できると言う、デュアルモデルのタカラのお家芸的ギミックです。
しかし、まさかワタルでこれをやるとは……
メダロットはコンセプト的にありだとは思ったんですけど。

 

心の奥の鍵を開ければ 輝くのさ

パッケージ裏には龍神丸は「かつての創界山の守り神『神部七龍神』の亡骸で形成されている」
などとちょっと怖い事が書かれています。
つまりは生体メカなのですが、生体メカの内部構造を見たいと思う子供が何人いたのか不安です。
実際、フレームは龍の鱗やら蛇腹の管やらで結構気持ち悪いです。材質がゴム製なのも拍車をかけてます。
写真では分かりづらいですが独特の質感と肌触りがあります。

このフレームに装甲を取り付けて組み立てていくのですが、装甲の噛み合いが良すぎます。
結構装甲着脱系のおもちゃってボロボロ外れちゃったりする傾向があるから
それはそれでいいじゃんと思われるかも知れませんが
一度組み立てると外すのは本当に至難の業。一度組み立てたプラクションを分解する以上に
苦労しますよ。とほほ……
いつピンをへし折るか、パーツを割るかビクビクものです。

 

愛を求めて傷つく時は 躊躇いも後悔も眠れないほど

フレームと装甲、別々で飾れるように装甲だけでは外れてしまう肘関節パーツが付属していたり
龍牙拳(肩の爪パーツ)が2対付属していたりするのは嬉しい設定ですね。

フレームを内蔵すると、そのゴム素材がプラモデルで言うところの
ポリキャップの役割を果たしてくれてポーズ固定がしっかりするのですが
ディスプレイにはこれでも充分。

 

夢を求めて挫けた時は 新しいSTEPで素直になればいい

それ以外のギミックは背中に登龍剣が取り付けられるところと
龍牙拳が外れる事くらいかな?

関節の可動は手の付け根と足の付け根だけ。
フレームが本当に消しゴム人形程度の可動なので、肘とか膝とかは曲がりません。
なんでポーズを取らせるとしてもこれが限界かと。

まあその分プロポーションには破綻もなく非常に良好なのですけど。
特に頭部の出来は素敵。
改造や塗装なんかにはプラクションよりこちらの方が向いてそう。

 

変身 龍王丸〜っ!

空神丸の魂と合体して龍王丸となる龍神丸。
可変構造・龍王丸については
こちら。

重構造ギミックは正直あんまり要らなかったかなーとか。
個人的には龍王丸の項目で書いてしまったけど空神丸とのセットとかの方が
嬉しかったかも。
ギミックに困るとアーマー着脱と言うのは、最近ではタカラさんよりもバンダイさんの
お家芸って感じなんですけどね。
新星龍神丸でもこれと言ったギミックがないのでDX版では
ライト&サウンドギミックとか、色々苦労してる感じでした。

にしても生体メカの内部構造再現玩具なんてそうそうありません。
それも主役ロボですからね〜(^^;

 

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