第5回 「そばの脱穀」
2005年11月19日
先週一週間、自然乾燥させておいたそば の脱穀作業は秋晴れのもとで行われました。ただ、ちょっと北風が強かったのが残念でしたが。先輩の家から脱穀機を畑に運び入れ、外部モーターとベルトでつなぎ準備開始。その間、みんなで干してあるそば の束を汗かきながら機械の横に積み上げます。
モーターが稼働して準備完了。何せ古い機械なのでたまにベルトが外れたり、中につまった切りくず等で回転が重くなったりと多少の不安はありましたが、順調に作業は進みました。
隣では昔の道具「クルクルバッタン」で脱穀パフォーマンス。でも完璧に実を取り分けられるというものでもなく、見てもわかるぐらい実を付けたままの穂を再び機械にかけます。
この道具はコツをつかむまで少しかかるけど、スムースに回転するとリズムに乗って、鼻歌が出そうな調子になります。育成会の会長もいい調子で楽しそうでした。子どもにもできるものの背の小さな低学年には道具が大きすぎバランス的に無理でした。
機械の周りはすごい埃でタオルでマスクをしないと大変でした。動きが鈍くなった時、機械のカバーをはずして掃除します。内部はちょうど大きなオルゴールの回転盤みたいな仕組みになっていて、螺旋状に並んだ部品が穂を引っ張り込み実と穂を切り分けている様です。
たまに根っこに付いている小石がすごい音をたてて機械の中を移動し、排出口から勢い良く飛び出す事が何度かありました。その音が始まったらただ飛び出すまで待つ以外方法が無く、苦笑いしながら作業を続けました。
およそ4時間をかけた作業は無事に完了。思いのほか落ちる種も少なく、まずまずの収穫量だった様でした。袋の中のそば は切りくずが多くどうするのかと聞いたところ、この一週間を使い天火干しをしてその後に風力を使って実だけをわけるとの事。そこでもまたまた機械が活躍するそうなのでどんなものかが楽しみです。
一緒に頑張った子どもたちは穫れたそば の実を袋からすくい上げて満足そうでした。来月みんなで食べる時、特に手伝った子どもたちにとっては一層美味しく思えるはずです。
それこそが真の勉強であり、「食育」という観点からも素晴らしい体験だと思います。さぁ、ゴールまであと少し。
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