メヒルギ-西表島のマングローブ

板根状の根が発達したメヒルギ。周りに見える針のように地上から突出したものはヒルギダマシの根。

アジアのマングローブ植物では最も北まで分布する種類。別名リュウキュウコウガイ。つまり沖縄人のカンザシ。ヤエヤマヒルギ同様比較的塩分に強く、海に近いところでも生育できるようだ。
大きなものでは7メートルにも達するらしいが、西表ではそこまで大きく成長したものを見ない。
ヤエヤマヒルギ、オヒルギ等の方がこの島では強い繁殖力を持っているのだろう。
ただ、1メートルに達しない小さな木でも他のヒルギよりはずっと老成したようなずっしりとした安定感があるものもあるが、もしかすれば環境次第で縦への成長も遅いのかも知れない。
安定感を感じさせる視覚的な要因の一つにその根元に形成される板根が上げられる。
サキシマスオウなどで有名な板根であるが、これも体を支える為に進化したものだといえる。
特筆すべきは、沖縄本島のある川の河口にあるマングローブ林では高さ2メートルにも達する木であるのに、板根をほとんど形成していないものが多いという事実。
板根も環境次第でその形成が変化するのであろう。
花は他のヒルギ類よりも可憐で密集して咲く。

可憐な形をしたメヒルギの花。

戻る

Good Out Door からの提言

(1)どんな場所に生えているのか、よく調べてみよう。
(2)花を見かけたら、よく観察し、どれが花弁でガクはどれなのか考えてみよう。
(3)葉の形、大きさは他と比較してどうだろう。
(4)胎生芽の形はどうかな?

検索サイトからこのページへ飛んできた人の為に・・・
このページは「西表島の自然」の1ページです。そちらへ入りなおされるならばこちら
またトップページはこちらです。