2018年12月7日 奈良県
天川みたらい管理釣り場
以前から一度は来たかった、奈良県の天川みたらい管理釣り場。
津の中心部からは片道約140km、2時間半のコースなので躊躇していたが、雪が降るとさらに行き辛くなるので、遠征してみた。
早朝に出発し、山間を抜けナビ通り進むと、真新しい漁協の事務所が見えてきて、午前9時過ぎには到着(釣りが出来るのは午前8時から)。距離的には、駒ヶ根や庄川とあまり変わらないのだが、都市部(名古屋)を通り抜ける必要がないので、運転の疲れはあまり感じない。
まずは管理釣り場区間の最下流から最上流までを見学。
下から上までは結構な距離があり(2kmぐらい?)、区間の終わりには上のような看板が立てられている。
流れは完全な山岳渓流の様相で、釣りやすそうな区間もあれば、大岩が転がる、50m進むのにさえ難儀しそうな場所もある。しかし、道路が川沿いに通っており、そういう意味では安全。自然渓流での釣りを練習する人にとっても良さ気なフィールドだ。
下見も終わったので、さあ釣り開始と思いきや、地味に苦労したのは駐車場。
山側のスペースには「退避場所に付き駐車禁止」のプレートが張り巡らされ、どこに停めていいのやら。いくつかの駐車スペースは「協力金」?みたいな表示があるが、どこで金を払えばいいのかよく分からん。
喫茶店利用者が無料?で止められる場所もあったが、喫茶店開いてねーし。
とりあえず、駐車禁止プレートのない場所に車を停めて、目星を付けておいた場所まで歩いて入渓。
最初の1匹はドライでしょ、ということで、パッチに刺さってたエルクヘア・カディスをキャスト。
禁漁魚
一発目で釣れたのは、もれなく絶賛禁漁中のアマゴさん。ライセンス証にも書いてありますが、当然即リリース(一応、ニジマスは小型2匹までキープ可)。
このままドライで行けるかと少し試したが、反応はあるもののやや渋い。
潔く、沈めてみることにした。
炸 裂 ★
もう、ドキドキが止まらないよ〜!
あまり下調べせず、#2ロッドを持って来ちゃったから、竿がバットからじゃなく、グリップから曲がっちゃってるよ〜(汗)
普通に折れるかと心配になった。なるべく4〜5番を使うと良いと思うぞ。あとね、見ての通り、ランディングネットは大き目が良いと思うぞ。内径40cmはほしい。
そこからは、鬼神のごとく釣りまくる。
天川は初めて来たが、こういった流れは昔経験がある。浅くなる前の、滋賀県の大戸川だ。
キャスティングの優雅さなど無視し、2〜4Bの大型ショットを噛ませて、とにかくフライが底を引きずるように流す。水量の多い管理釣り場で釣れない原因は、魚がいるところまでフライが届いていない。これに尽きる。
延々と釣れ続ける。
ほとんど写真を撮らなかったが、25cm位は同じ場所から何匹も。
途中、水中ヒットシーンの撮影を試みたり、フライのパターンを代えてみたりしたが、結局一番釣れたのは、当サイトで紹介している”ツノ”のシャートリューズ。そして、派手な大型フライで反応が落ちたら、#16のビーズヘッドニンフでまた釣れ始める。
「エッグとかミッジピューパなら、さらに釣れるんじゃね?」と、下心丸出しで試してみたが、これは何故かイマイチ。
水質は抜群
フライで狙う場合、注意したいのはあまり大場所に拘らないこと。
動画を見てもらえば分かるが、見た目以上に水深があり、さらにこういった場所はルアーの方が相当攻めているのでスレている。シンキングラインを引っ張る方法もあるだろうが、そこまで川幅は広くない。
本気で狙うなら、ティペットを3mぐらいにして、かつ大型インジケーターと大型ショットを使って沈めれば何とかなると思うが、トラブル増加の方が懸念される。素直にルアーの方に任せましょう。
なお、反応が良くても、フッキングしなかったり、バラシが連発する事が度々あった。
これは、重いショットを使っていたため、知らず知らずのうちにフライが岩にあたり、フックのポイントが折れたり、ビーズが割れたり、フックが伸びてしまうため。
私は、管理釣り場用フライは、ほぼTMC2487BLの#16に巻いているが、40cm前後が連発する状況だと、5匹ぐらい釣るとゲイプが開いていることがある。
少しでも違和感を感じたら、フックのポイントを確認すべきでしょうな。
参考に、ストマックを見てみました。ツツトビケラのピューパと、カゲロウのピューパ数種。寒いのでミッジピューパが多いかと思っていたが、#16のニンフで釣れる理由が分かる気がする。
強風による寒さと疲れで、腕が上がらなくなってきたが、まだ釣る。
三重県民は普段、狭い川で重箱の隅をつつくような貧しい釣りしかしていない。なので、数が釣れると、オ●●ーを覚えたサルのように、自分では止められなくなるんですよね。(←お前だけだよ)
実は、昼飯を買い忘れるという大失態を犯しているため、メシ抜きで延々釣り続けてるだけですけどね。もはや苦行。
なお、ライセンスは貸与制で、午後4時までには釣りを終了して返却する必要がある。最初の入渓点から200mぐらいしか釣ってないので、他のポイントへ移動。
朽ちかけた手作りのハシゴや、色褪せたトラロープが頼りの入渓。「このハシゴに足かけたら、絶対折れて落ちる」と思い、頑張っての枝を掴んで下に降りようとしたが、枝が折れて滑り落ちる。
脛を強打して泣きそうになりましたが、私は元気です(泣)
ポイントを変えてもやはり反応は良く、渓谷ゆえに午後3時を過ぎると暗くなってきた。暗くなってくると、さらに反応が良くなってきたが、午後4時にライセンス証を漁協に返却する必要があるので、少し早めに切り上げることにした。
終わりがけに釣れたのは岩魚。こちらも禁漁中の魚です。思いがけず、天川にいるである全渓魚3種をコンプリートした。
+++
漁協事務所に戻り、コーヒーを頂きながら雑談。
「何匹釣れました?」
「んん??」
少し考える。30匹までは数えてたが、あまりに釣れたので途中から数えるのを止めてしまっていた。
「時速10匹は確実に越えてるから、単純計算70以上だと思うが、水中撮影とかいらんこともしてたから、控えめに60?でも、10匹単位でピッタリだと、不自然な気もするし・・・。」
「55匹ぐらい!多分!」
ということで、過少申告してみたものの、この日はルアーの方も含め、皆さん爆釣だった様子。
素晴らしいフィールドなので、是非ともまた来たい。
ちなみに、釣りをすると、帰りに近くの温泉の割引券がもらえます。
一番有名そうだった洞川温泉に行ってみましたが、途中の山道がグネグネで地味に遠く、疲れた体には応えます。釣りの帰りに立ち寄るなら、別の温泉の方がいいかと思います。
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