2011年8月6日 三重県
宮川
前日の遠征中止の余波は、次の日にも引き継がれた。
この日向かったのは久々の宮川。いつもなら雲出川(坂本川)の年券を買うのだが、今年は宮川の年券を買っているのも理由の一つ。
普段あまり入らない川を釣りたくて、最初に入ったのは支流の有望ポイントの中では最も下流に位置する薗川。
朝靄が立ち込め、良い雰囲気
が、出ない。
水は笹濁りで、標高の割に水温も低く、「これで釣れない訳はない」という状況。だが、釣れない。
この川は、少し下流に奥伊勢フォレストピアという温泉兼レジャー施設があるため、人の往来は多い。
ならば、人が入りにくい上流へ入るのが手っ取り早いと考え、車を走らせる。道路が未舗装になってもさらに上流に進み、「ここならば!」というポイントから入渓。
斜面を下り、まずは目の前のプールに第一投・・・と思いきや、頭上の木の枝には餌釣りの目印が複数、まるでクリスマスツリーの飾りのようにぶら下がっていた(汗)
多分、第一投していたら同じ目に遭っていたことだろう。このポイントは自重する。
何気に水量が多く遡行困難。
昨日の雲出川でも、断続的に短時間で強い雨が降ったので、道路は乾いてても山は水をかなり吸収しているのかもしれない。
程なく1匹。宮川のアマゴの特徴である、ビシッと尖がった尾びれが美しい。
ちなみに、この宮川アマゴの「ヒレピン」、放流魚でも時間が経つと同じようになるので、もしかすると川の性質によるものかもしれない。魚の背後に大理石のような岩が映っているが、この岩は宮川に多数転がっていて、フェルトソールのウェーディングシューズでもグリップが殆ど効かん、厄介なツルツルの石。
こういった岩・石が多いと、ヒレの先端が痛まず、綺麗な尾鰭になるとか?
同じような色白チビアマゴを追加して、この川は終了。
詰めればもっと釣れるかもしれないが、他の支流の様子が見たいので、次は大熊谷へ。
いつ来ても有望ポイント・・・だが
入渓〜釣れません。
と言うか、上流からサンダルが流れてきたり、子供がそれ追いかけて走ってきたり、気が付くとちびっ子に囲まれてたりで、これで釣れる訳がない。
一気に上流へ移動・・と言いたいところだったが、しばらく進むと道に大穴。
水で土砂が流されたにしても、上のアスファルトはどこへ?何かの工事のために掘ったのか?
よく分からんが、再度移動。
微妙な支流カラスキ谷。ここも支流に入ってすぐ、道路に大穴が開いていた。一体何なんだ??
ここは解禁当初こそ賑わうが、川の規模が小さく、盛期にあえて入る人は少なめ。道路を歩いていると看板があり、どうやら三重大とフィッシング遊共同で、放流魚の生存調査を行っているようだ。
企業(釣具屋)が、協賛金とか釣り大会に商品を提供する事はよくあるが、こういった活動に参加するケースは興味深い。いっその事、支流丸ごと貸し出して、期間限定管理釣り場とかやれば、漁協の未来は(お金という意味で)明るいかもしれないね。
この支流では、いかにも放流魚的なアマゴが数匹。しかし、自分が釣ったアマゴは全てアブラビレは残っている個体だった。
特筆すべき釣果もなく、のんびり半日釣ったところで雨が落ちてきたので終了。
上を向いているのか、下を向いているのか、一瞬わからなくなる花の画像
帰り道、絵に描いたようなゲリラ豪雨に見舞われ、道路が沈んで帰れんかと思った。
日本本州の気候は、着実に亜熱帯化しているようだ。