2011年6月25日 岐阜県
庄川(一色川)


仕事の関係で岐阜へ出張する用事があったので、そのまま帰宅せず3年ぶりの庄川へ。

前日までの天気予報は思いっきり雨。梅雨のど真ん中だから仕方ないけど、雨に降られることは覚悟の上で、レインウェア持参で乗り込んだ。


しかし!

雲行き微妙ながら晴れ!
しかも、100m間隔で釣り師が入っているのが普通の人気河川なのに、天気予報の影響か見た範囲では誰もいない。
一気に上流へ入ろうか迷ったが、久々に来たこともあり、まずは人気のあるポイントから入ってみることにした。

スキー場前から入渓。大規模に木材の切り出し作業をしていたので(ログハウスのホテルでも立ちそうな量が積まれていた)、少し下流から。

第一印象としては、「水が汚くなった」。いや、藻が異様に多くなった。
過去の釣行で、同じような時期や夏に何度か来ているが、夏でも渇水期でも庄川は水が綺麗というのが管理人の第一印象で、正直びっくりした。

考えていても仕方ないので、釣り開始。
飛んでる虫も特になかったので、フライは普通に夏の定番ブラックアントにした(←どこでもそうだけどな)

1投目からヒット。そして、魚が居そうな場所からは9割方反応あり。

これがある意味良くなかったのかもしれない。「ここから釣り上がりでいいや」と安易に考えてしまい、支流へ行こうとか、もっと上流へ行こうとかする気がこの時点で無くなってしまった。

基本的に岩魚に飢えている三重県民。そして、小さい魚に慣れている三重県民

岩魚が釣れればそれで幸せ。



テンポ良くどんどん釣り上がれば良いのに、少しでも怪しいポイントは叩かずにいられない。
途中、少し良い型を追加。


23cm。放流魚っぽいけど、尾びれは食い千切られた痕のような・・・・。


食ってたもの。何でもありな感じ。

サイズはイマイチでも数が出るので、5m進む毎に足止めされる。小物を中心に遊んでいると突然の雨。

かなり激しく降り続き、「引き返すべきか」という言葉が頭をよぎる。



 この日の天気予報は曇り時々雨なので、下手をすればこのまま降り続ける可能性もある。とりあえず雨宿りするため大きな木の下へ避難し、ブログにリアルタイム釣行記を投稿。
こんな場所でも電波が届いている事に驚いたが、よく考えたらすぐ近くがスキー場なんだし当然と言えば当然か。




 一向に止む気配のない雨空。天気予報のサイトを色々見ていたら、面白いサイトを発見した。それは、ドコモの@.ch(有料)内の天気予報にあるコンテンツ「10分天気」
GPS機能付き携帯でしか見れない可能性があるが、このサイトを開いても最初は天気は見えず、代わりに「現在地」と「現在地の天気」「風向き」を聞いてくる。これに回答すると、10分単位1時間後までの予報を見る事が出来るのだ。


 仕組みは、同じコンテンツを開いた周辺地域のユーザーから集まった情報と、風向き等から予報しているようだが、「雨宿りすべきか」「撤退すべきか」が即断できるので、釣り師には非常に便利な機能。
この日、庄川上流の山奥で使っても、天気予報の参考となったユーザー数は1500人を超えていた。

是非皆さん、利用してもらいたい。多分、他社携帯でも似たようなサービスはあると思う。

実際、土砂降りに近かった状態で予報を見たところ、10分後には晴れとなっており、半信半疑で雨宿りをしていたのだが、見事に晴れた。
バック・トゥ・ザ・フューチャーのワンシーンと同じ気分を味わえた。


QRコードからアクセス可。ただし多分ドコモのみでi.ch契約必要。

釣り再開。

小型中心ながら、数は出る。

時々、少しだけ大きな魚も姿を見せる。

頭では、「小場所は飛ばし、どんどん上流へ行こう」と分かっているのだが、流石に激戦区だけあって微妙なポイントの方が魚が飛び出してくる。
変な場所にもフライを叩き込んでいたら、結局3時間で300m程度しか釣れなかった。

腹が減ったので、一旦撤退。

道の駅で蕎麦大盛りをがっつき、少し仮眠。夕方4時より釣りを再開した。
実は、あまりにも藻が多く、支流へ逃げることも考えたが、昔楽しんだポイントも見ておきたい。皆ご存じの学校周辺から入渓することにした。

緑の藻と、それが大量に腐って石に付着しており、川底は緑〜こげ茶色。
これが非常に厄介で、水深が分からない。加えて、前回からサイトマスターの新レンズカラー、「ライトローズ」と定番人気カラー「イーズグリーン」を掛け比べて試しているのだが、茶色っぽい川底の川で「ライトローズ」では相性最悪。フライが見えん。

この辺は後日レビューしたい。

そして、釣れる魚はニジマス。何故、岩魚が棲める川にあえてニジマスを放流するのか・・・。

仮にも自主放流をしているので、岩魚・ヤマメ(アマゴ)・ニジマスの単価格差は重々承知しているが、せめてヤマメを放流すべきでしょう。

チビニジマスに混じり、時々顔を出す、やたら具合が悪そうなヤマメ・・・アマゴ?体表が痛み過ぎていて、何かわからん。

ちなみに、川底のアップはこんな感じ。
藻と腐った藻が、川全体に広がっている。一瞬、ディディーモの侵入でも許したのかと疑ったぐらい。水の流れが無くなった池や用水路では時々見る光景だが、川でこの状態は何か原因がありそう。

「渇水が原因では」というご意見を頂いたが、少なくとも真夏や渇水時期でも、私が知る限りここまで藻は発生していなかった。
それに、

小さな沢から水が流れてきているポイントは、以前のような底石の状態を維持している。渇水や高水温が原因なら、ここも藻だらけになるはずが、その兆候は全くない。

 おそらく、田んぼや畑のに散布した肥料が大量に流入しているか、上流の(スキー場よりさらに上)山で工事を行っており、現場の仮設トイレから汚物が流れている、もしくは上流で牛や豚の放牧が始まった等、ここ数年で水が富栄養化する大きな変化があったのではないかと考えられる。

綺麗な水の流れを期待して庄川水系に行かれるなら、しばらくは別の支流へ入ることをお薦めしたい(時間が解決するとは限らんが)。


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