2007年 6月30日 三重県
安濃川
日記&釣行メモ
「はぁ・・はぁ・・もう我慢できない。イク!」
「ちょっと待ってよ!私も一緒にイク!」
「一緒にイクなんて無理だ!・・・・・・・・・・ 石徹白川」
まぁ、そんなほのぼのとした夫婦の会話を(どこが?)していたのが木曜日の朝。
自分の場合、遠征は前日の夜に出発して車で一泊、翌日早朝から釣りなので出発予定日の前日(木曜)には予定を固めないといけないのだ。
準備万端、今週末は岐阜でピチピチした可愛子ちゃんをヒーヒー言わしたる!(魚類ですが)・・・と、意気込んでたんですけどね。少し残業して家に帰ると、嫁さんが戻ってない。
電話すると、娘が39度の高熱を出し、今日は帰れそうにないとの事(娘は平日の昼間、嫁さんの実家で面倒見てもらってる)。
医者に連絡して、座薬で熱を抑えつつ、翌朝朝一で嫁さんとお義母さんに病院へ連れて行ってもらう。原因は細菌性の炎症又は風邪らしい。
高熱による脱水症状で、500mlの点滴を打たれたようだ。娘は体重が10kgないので、大人で換算すると3リットルぐらいに匹敵するのだろうか。こえー。
その夜、熱は下がったとはいえ38度。娘の髪は汗でグッショリ。タオルで汗をふきつつ冷えピタを何回か張替え、ほとんど眠れず一晩を明かす。
先週紹介したこの温度計。体温はマイナス1℃ぐらいで表示されるが、娘を起こさず体温を測れるのでかなり重宝した。
人間の体温を測るには誤差が大きいが、ボタンを押している間はずっと計測できるので便利。小さい子供がいる釣り師は買う価値ありです。
翌朝、バシバシ叩かれて目を覚ます。
「パパー!」
笑顔全開の娘。
「お・・少しは元気になったようやな」
「キャッキャッ(笑)」バシバシッ!ガッ!ポカポカッ ギリギリギリ・・・(←引っかいてくる)
痛ぇ!いや、なんかスゲー元気になってるぞ(汗) 熱を測ると37度少し。点滴に薬を混ぜたらしいので、それが効いたか。
そのまま病院へ連れて行くと、脱水症状気味なので再度点滴(※腕には前回の針が刺さったままで、包帯でガードしてある)。1時間掛かると言われたが、おとなしく待っているわけが無く、チューブ引っ張る・点滴ぶら下げてる器具に登ろうとする・もうやりたい放題。最後は点滴のチューブを引っ張って血が逆流→ナースコールのお世話に(汗)
「薬ちゃんと飲ませてもらって、熱がまた上がらなければ、もう大丈夫」
病院を後にする。
一応病人なので、この日は家から出さないでおとなしくするはずが、「外に出せ」と言わんばかりに娘がギャーギャー騒ぐ。騒ぐと興奮して熱が上がるので、仕方なく近くのスーパーへ買い物へ。
「特に買う物も無いし、釣りでも行ってきたら?夕飯作れんから近くに食べに行こう」
時間は既に午後3時。しかし、せっかくなので安濃川へ車を走らせた。
先週、大型を見かけたプール下流から川に入るが、影も形もなし。いたらバカでかいニンフかストリーマーでも沈めようと思ったのだが不発。
いつものように釣り上がり開始。
写真で見ると、なんか良さ気な小渓流に見えますね。ここ最近の雨で砂が堆積し、状況は良くありません。
ブラックアント#16で叩いていくと、チビアマゴが何回か飛び出してきた。
このサイズ・・。去年の卵から孵った魚としたら、半年経過しているので発眼卵放流の稚魚かも。
ただ、凄く綺麗なヒレの稚魚と、明らかに養殖場育ちのように見える稚魚が混在している。誰かが稚魚放流でも行っているのだろうか。
そのまま堰堤を目指して釣り上がる。山の陰に入って薄暗くなったので、フライを視認性の良いエルクヘアカディスに変更。
山肌の岩盤が切れ込み、少し深くなったポイントにフライを投じると、ピチャッと小さな波紋と共にフライが消えた。
合わせると、予想に反して魚はギュンギュン走る。それほど大きくは無いので、岩の隙間に入られる前に強引に寄せてネットイン。
18cmぐらいの綺麗なアマゴ。これは次の堰堤下で期待できるかも。
さらにチビサイズを1〜2匹追加し、本命のポイントへ。かなり薄暗くなっており、条件は悪くない。
フライをキャスト・・・バッシャン!
派手な飛沫にフライが消える。
「よっしゃ!」とフッキングした魚は・・・・あれ?なんかやたら軽い・・。
ああ、君かね
少し流すレーンを変えて、再度フライを流す。・・・バッシャン! ああ、君かね。
結局、同サイズを3匹ヒット。カワムツの総本山だったらしい。なんだよ、もう。
最後は不発だったが、2時間ほど楽しめたので、予定通り、おとなしく撤収する事にした。
カワムツとは言え、体全体を使って飛び出してくると結構迫力ありますね。