2007 5/12 三重県
雲出川


万古祭り!!

県外の方は「オイオイ、ついに暴走し始めたか(いつもの事だけど)」「いきなりそんな事言われても・・(いつもの事だけど)と思われるかもしれない。

まぁ、落ち着け君達。この祭りは我が三重県に結構昔からある、割と由緒ある祭りなのだ。

 基本的には万古焼(萬古焼)という地元名産の焼き物の安売り・即売会で、万古神社(御神体は勿論、女性の●●を模った・・・・←嘘)周辺に焼き物の露店が並ぶ。品が良いし安いしで人気があるようだが、便乗してブランド物の安売り店まで出る。

なぜ微妙な名前が付いたかと申しますと、詳細は省くが万古焼には万古不易(=いつまでも変わらないこと、永遠とかそんな意味)の銘が打たれたのが由来。つまり「ばんこやき」。

そこっ!万古焼きの最初の頭文字はBA! もしくはVA! 安易に「え?ちょっと・・・(赤面)。なんて読めば・・・」とか思った奴、心が汚れとるぞ!MAではないのだよMAでは(←強調してどうする)


そして、ここからがよく分からんのだが、ウチの嫁は何故かこの祭りが好きで、毎年出かけては皿や茶碗を買ってくるんですわ。
で、「今日は祭り行くけど、どうせあなたは人混み嫌いでしょ、オカンとこの娘連れて行ってくるわ、遅くなるから釣りでも行ってきて、何か買ってきて欲しい物あったら言って」だとさ。

こちらの行動をよく分かってらっしゃる。なんで質問する前に答えが返ってくるんだ。
とりあえず、「ぐい呑みかお猪口買ってきて」と注文。趣味で集めているほどではないのだが、安物でも数が集まるとチョット楽しい。
高くても¥1000ぐらいのモノしかないので、もしかしたら鑑定団で50万円の値が付く掘り出し物を買ってきてくれるかも。(無理だな)


そんなわけで今日も一人。前回、小型多数ながら楽しめた雲出川上流、坂本川へ出発。

 

藤の花が咲き、少し雨が降ったのだろうか、底石が洗われた綺麗な春の渓流。雲一つ無い快晴は良し悪しだが、風もなく、フライフィッシングには絶好の気候。釣りよりも川原でビールでも飲んで寝転びたい感じだ。


前はゴールデンウィークということもあり、人が入らなさそうな下流から釣り始めたが、綺麗な魚に会いたかったので最初から上流へ移動。
しかし、入渓ポイントには車が1台・・・しばらく走ってもう一台・・・さらにもう一台・・・(汗)

結局延々と上流へ走り、気が付けばそこは管理人的デンジャーゾーン。そう、ヤ●ギ●ズムのテリトリーだ。
入渓点よりさらに上流へ車を走らせ、誰も入っていない事を確認し、ウェーダーを穿いて川へ突撃。

「どうか仲良い楽しい村の村人には遭いませんように」と祈りながら釣り開始。

入ってすぐに17cm。この辺は先行者がいたら一発アウトだが、釣れれば綺麗な魚体のアマゴがお出迎えしてくれる。
時間は10時を回っていたが、オドリバエらしき虫をはじめ、メイフライやカディス、ミッジやテレストリアル各種が飛び交っている。

木の枝を揺らすと無数のカディスが飛び出してくるので、夕方はハッチが凄い事になるのかも。
汗ばむほどの陽気でもなく、快適に釣り上がる。

 

緑のトンネルを抜け、バシバシ飛び出すチビサイズ。もう少し、もう少し上流へ行けばパラダイスがあるはずだ!(あるのは●マ●シズムの建物)

 

しかし、一向に手の平からはみ出すサイズは姿を見せず。

写真では分からないだろうけど、薮と岩に阻まれて遡行がかなり大変。普通にキャストできるポイントは少なく、ボー&アローキャストでフライをバシバシ撃ち込んでいく。
むしろ、普通にキャストしてフライを落とせる場所で釣れたりしない。「あのポイントは無理だな」と思うポイントにいかにフライをねじ込むか。
小渓流で釣るコツはこれ以外に無いと思っている。

チョットだけサイズアップ。嬉しかったので水中撮影してみました。魚も綺麗だけど、水も抜群に綺麗。この水が大事なんだよなぁ・・うんうん(納得)

その後もチビに翻弄され、少々よい型がヒットしてもバラして、一喜一憂しながら釣り続ける。誰も来ないし最高の一日だ。あとはデカイのが釣れたら言うこと無い。

少々贅沢な悩みを愚痴り始めた頃、ついにやってきた。

 

バシバシッと20cmクラスを2匹追加。同じようなサイズ、同じようなパーマーク。兄弟でしょうかね。

ついでに、この日使ったフライはこれ一本。半分壊れかけのパラシュート#16。ボディはVリブダークオリーブで、何にでも見えそうか?
このピューパのパラシュートバージョンなのだが、神がかり的に釣れるとか、必殺フライの類ではない。典型的な叩き上がり用パイロットフライ。特筆すべきはその耐久性で、フォーセップでボディをガッチリ挟んでフライを外しても壊れない。
吸水性の無いボディなので、がっぽり食われてハックルにヌルが付かない限り、浮力はかなり持続する。

ついでに、フックは今回初めて使ったバリバス2200フック。2Xファインフックで浮力良し。がまかつのC14-BVよりは太いので、タイイングも楽。ダウンアイなので違和感も少ない。微妙にひねりがはいっていて、フッキングは・・・釣った限りでは普通だな。
バーブレスではないが、バーブ自体は小さいのでリリースは比較的簡単。30本で¥470と手頃な価格。ついでに、ケースはシールが貼ってあるところからパカッと上に開き、フックを取り出すのも楽。

 ここまで書いてて気が付いたが、バリバスのフックはかゆい所を的確に突いている。いや、他社の売れ筋フックを少しずつパクッて、さらに値ごろ感を出している。
一歩間違うとKENクラフトの二の舞だが、最近やる気が感じられないティムコに変わって、フライフィッシング業界を盛り上げて欲しいものだ。

バサー上がりの変なフライフィッシャーが増えてる現実は見ない事にしよう。

 

その後はまたサイズダウン。幸運は続かない。

と思っていたら、朱点のほとんど無い魚がヒット。釣った時は「ヤマメ!?」と驚いたが、帰宅して拡大したら3粒(?)だけ朱点発見。その大きさウロコ1枚分。
安濃川や宮川がそうだが、三重県の川の最上流部では、朱点の薄い、または「朱点のないアマゴ」が釣れる場所がある。

三重県絶滅危惧IA類(いけない・あぶない絶滅しちゃう!の略 ←嘘)に指定されているイワメはアマゴの突然変異の個体群だと思うが、朱点が小さいアマゴこそ、この地域の天然と呼べるアマゴの系統だと管理人は勝手に思っている。

ガシガシ釣りあがってきたが、2段の滝まで到達。どうってこと無く巻ける規模だが、ここより上に行ったことは無い。パラダイスがあるかもしれないが、どうにも釣れるオーラを感じない。

それなりに楽しめたので川から上がる。
車を走らせ、ついでに砂防堰堤下へ。

時々大物がヒットするポイント。しかし、餌もルアーもフライも皆が狙うので望みは薄い。

第1投。

ちまちま手前から狙うのも面倒なので、一気に白泡付近の核心ポイントへ。フライがユラユラ流れる。

ふっと、フライを見失った。瞬間的にロッドを立てるとビンゴ、ロッドが綺麗に弧を描いた。

ギュンギュン走る魚を強引に浮かせ、ランディングネットを外す。余談だが、マグネット型のリリーサーに変えてからネットを用意するのがかなり楽になった。

「さぁさぁ、観念しろ」

光の加減で魚影を確認できないまま、2mぐらいまで寄せてくる。しかし、ここで再度のロケットダッシュ。無常にもバレてしまった。
「あああああああ・・・。今のは尺はあったよ・・ああああゴメンナサイ。多分尺は無いです」
引きは強かったが重みは無かったので、せいぜい25cmクラス。それでも惜しかった。

その後は解禁後の放流ポイントでもある橋の下へ。大量の小魚(カワムツかアブラハヤ)の産卵らしき行動を撮影。

トンビ?胸には食い破られたような穴。死後、それ程時間は経っていないようだった。素晴らしいマテリアルでもあったのだが、勇気が無くて引っこ抜く事は出来なかった。引っ張ってはみたのだが。

すこし上流でイブニングを待ってみたが、結局何も起こらず。
車まで移動し、帰宅準備をしていたら偏光サングラス(サイトマスター)が無いことに気付く。携帯電話のカメラ用LEDの明かりを頼りに道を戻って探すと、道路で無事発見。
無事で何より。

帰宅すると、嫁さんが万古祭りの店で買ってきたお猪口が机の上に。

2個セットのを買ったのは、二人で晩酌をするためらしい。さて、陶磁器には少しうるさいという方がいたら、これを鑑定して頂きたい(2個セットの値段)。
値段を当てたら大したものです。私は完全に予想が外れました。







答え↓




























¥20(汗)





四日市まで行くガソリン代で、¥1000の焼き物が買えると思いますが。


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